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Rubyの教えどころ・学びどころ

今年度後期の演習科目のことを思い出しました.こちらの最後の課題は,HTTPを使ったクライアントまたはサーバのアプリケーションを作りなさいというものです.クライアントの場合は課題の連続性の都合からCとし,サーバについては任意,すなわち自分でプログラミング言語を決めることとしました.
採点時に全部のコードをチェックしまして,そのときの目測ですが,サーバで使用している言語で最も多かったのがPerl,次がRubyでした.昨年度までは,Rubyはあるかないかだったと思いますので,言ってみれば大躍進です.
野暮な補足1:最後の課題は,いきなりコーディングというのではなく,調査をした上で紙に概要を書き,「企画面談」を通ってから実装としていました.企画面談まで(机間巡視中の相談を含む)では,学生はよくPHPを候補に挙げていましたが,処理系をインストールする必要があるねと言っているのが良いのか悪いのか,これまでのところ採用ゼロです.
卒業研究で,システム構築にRubyを採用した学生も,少ないながら,いました.
そういった経験から,「Rubyは,一斉授業で学ばせるというよりは,自学自習に適した言語」と言っていいように思えます.
野暮な補足2:大学でのプログラミング活動において,Subversionは,一人で何日かかけて,コーディングやファイル編集をするのに適したツールだと思っています.そんな確信をもとに,演習室環境が一新した前年度,演習授業で「使っていれば加点するよ」と言ったものの,期待する成果は得られず,今年度は何も言いませんでした.Tracは,複数人で何日かかけて(以下同文)に適したツールだと思っています.


そしてRubyは,思いつきで書いたコードをWeb上で公開するのにも,ちょうどいい言語であるように思います.この1年,当雑記を通じて公表したものを,リストにしてみます.

*1:つい先ほど,Four fives: Method D · GitHubとして,90度回転の処理をもっと単純にしたコードを登録しました.