わさっきhb

大学(教育研究)とか ,親馬鹿とか,和歌山とか,とか,とか.

工学と教育の違い

ふと思ったのですが,工学は対象を確率・統計の観点で取り扱えるけれども,教育でそれをやってはいけないという空気があるようです.

もう少し具体的に書くと,
工学で,例えばたくさんのデータを対象に実験(何らかの単一の操作)をして結果をグラフにすることはよくなされているし,そこでノイズや特異値が発生することも,十分想定して実験や分析を行うものです.

一方,教育,特に教育政策(今後のこと)を議論するとき,これは多数の児童/生徒/学生/教員に単一の操作をしようというわけですが,その効果を検討する際に,効果なしとなる人が何パーセント出るとか,ましてや何パーセント以下なら効果があると言えるとかを,言ってはいけない雰囲気があるように思えたのです.

この推測がどれくらい正しいか,書籍やインターネット上の情報をもっとよく読み,検証していくことにします.

極めて限定的に,私の授業や学生指導をしている範囲のことを書いておきますと,
自分の裁量と責任の範囲内で,面白そうなことを取り入れることができ,ときには成功した感触を得,ときには逆効果だなと感じました.成功や失敗の観点は,試験の点数と,授業評価アンケートです.で,何に対して成功/失敗とみるかは,結果が出てから,考えます.
このやり方は統計的にまずいですし,より広範囲な教育政策に使えないことも十分承知しています.