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Eclipseの使い方

先週の授業で,Eclipseを使ったプログラミング例を取り上げてみました.といっても,プログラムをゼロから書いたのではなく,「流し込み」と「作り置き」です.こういう統合開発環境のメリットというと,エラーの原因が分かりやすい形で表示されることですね.
授業の直前に,使い方をメモしていました.ここに公開します.
その前に,二つ,前提があります.以下で「右クリック」と明記した箇所以外は,左クリックで選択していく.マウスの中ボタンは使いません.
もう一つの前提として,EclipseとCDTがインストールされており,Eclipseからコンパイラ・デバッガが利用できるものとします.自宅で試すとき,おそらくここがネックになります.どこかの雑誌で,実行環境つけてくれないかな….
では手順です.

  1. Eclipseを起動します.
  2. プロジェクト*1を作ります.メニューから,「ファイル」「新規」「Managed C Project」を選びます.そして出てくるダイアログで,プロジェクト名を打ち込みます.あとは書かれている内容を承認していきます.
  3. ソースファイルを追加します.ナビゲーターのプロジェクト名を右クリックして,「新規」「Source File」を選びます.新規のファイル名を記入します.中央に新たな領域ができるので,ここにプログラムを書いていきます.色分けやインデントが自動的になされていきます.書いたら,フロッピーディスクのアイコンをクリックします.「保管」というそうです.いわゆる保存,saveのことですね.
  4. このプロジェクトで実行できるよう,準備をします.プロジェクト名を右クリックして,「実行」「構成および実行」を選びます.「C/C++ Local Application」を右クリックして,新規を選びます.Projectには自動的に,プロジェクト名が書かれます.いったん閉じます.
  5. コンパイルをします.ただし大規模プログラミングでは,「コンパイル」ではなく「ビルド」と呼ばれます.プロジェクト名を右クリックして,プロジェクトのビルドを選びます.ウィンドウ下にコンパイルのコマンドが出ます.エラーがあれば,エラーメッセージが出ます.エラーがなければ,実行ファイルができあがります.デバッグをして,これで実行してみようという実行ファイルが作られたら,次に進みます.
  6. もう一度,実行の準備をします.プロジェクト名を右クリックして,「実行」「構成および実行」を選びます.「C/C++ Local Application」の下のプロジェクト名を右クリックして,「Search Project」のボタンを押すと,項目が現れます.Binariesの中の項目をクリックして,OKを押します.まだ実行のボタンを押してはいけません.ダイアログを閉じてもいけません.
  7. 実行します.ダイアログの中を見ると,「Arguments」というタブが見つかるので,クリックします.「C/C++ Program Arguments」の中に,コマンドライン引数を記述します.それから適用ボタンを押して,実行ボタンを押します.ビルドのときにメッセージが出たのと同じ位置に,出力が出ます.
  8. バグを修正すれば,これ以降は,保管(フロッピーディスク)のアイコンと,実行(右向き三角形)のアイコンを押すだけで,ビルドと実行をします.これを繰り返して,プログラムを完成させます.

*1:ファイルを管理していく単位です.DBMSにおける「データベース」に相当します.一つのDBMSで複数のデータベースを管理するのと同様に,Eclipseでは複数のプロジェクトを管理します.