わさっきhb

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図にするということ

昨日も講演を聴いてきました.いつものようにメモをとりましたが,とりまとめをする体力が今なぜかありません.
かわりに,講演の中で感じたことを*1
「分析対象を図で表現することで,問題点が浮かび上がってくる」というのが,講演の終盤の主張の一つでした.
ここに主語が隠れています.「図で表現する」のは,システムの開発者というよりは,開発と距離を置いたいわば分析者であるか,開発者の中であれば,上流工程upper processの人になるでしょう.だれでも,その図の描き方(記法)を教われば図にできる,というわけではありませんね*2
ひるがえって自分はというと…試験やレポート,研究室の中で,図にするようよく指示しています.図にするのが当たり前とか,作れば作るほど上達する,と思い込んでいて,能力向上のアドバイスをすることは非常に少ないです.
なぜ図にするのか,図を見るとだれがどんな風に感じることになるか(に配慮して図にするということ),について,もっとアピールしないといけないな,と思うようになった講演でした.

*1:講演の趣旨から外れているのは,半分は意図的なもので,残り半分は,私の表現力不足によるものです.

*2:「主語」とは少し離れるし,このエントリから脱線しますが,問題点についても,「だれにとっての問題点か?」という疑問が生じます.分析者(分析者は,その対象に潜む問題を引き出すために,てこ入れしているわけですから)? 開発者? 製品やサービスを使うエンドユーザ?