わさっきhb

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塾の先生

(2007年1月24日12:35ごろ見出し変更)
ちょっと記憶をさかのぼると,塾の夏合宿は,19歳になる直前と,20歳になった直後だったような.まあいいや.塾関係の記憶は「19歳」の出来事として,書いていくことにします.
塾合宿は,年に1度の,塾長以外の塾の先生(私と同じアルバイト講師)と顔を合わせる機会です.そこにある連続する4年間,やってきていた女性は,生徒から「マチコ先生」と呼ばれていました.私自身は,無難に,姓+「先生」で呼んでいましたが.
見た目は普通の,小柄な女子学生だったのですが,何か存在感がありました.覚えているのは…

  • 中学1〜2年の多感な女子生徒に特に好かれていました.先生というよりは,お姉ちゃんの感覚のようです.
  • 食事のスピードが異様に遅く,いつも,食べ終えるのは最後でした.好き嫌いはとくにないようで,1回で口に入れる量が少なく,よく噛んで食べていました.
  • 生徒とも,先生とも(私を除く),気さくに会話をしていました.男性の講師(繰り返すが私を除く)とは,F1や車のことで盛り上がっていました.
  • 理科が得意とのこと.かつて時給2,500円という塾の講師に応募したことがあり,一次試験で高校入試問題を一つの科目を選んで解くことになり,マチコ先生は迷わず理科を選んだら,何十人もいる中で一人だけだったと.(一次試験は通過し,その試験問題をホワイトボードを使って解説するという,二次試験で落ちたとも言っていました.)

私は彼女のこの性格・行動とほぼ反対でした.総じて女性は苦手,思春期なんてなおさらで,通常の担当もあって,高校生と比較的親しくやっていました.自他ともに認める,早食い・大食いですね*1.同年代の人と親しくなるのが苦手でした.
最後の理科の話ですが,聞いたときは「珍しいなあ」くらいに思っていたのですが,後々になって,これはマチコ先生の自己開示self-disclosureの一つなのだと気づきました.
さて現在.妻はぜんぜん違う…いや,いくつか似ているところもあります.90年代前半にF1にぞっこんだったり,子供は好きだけど一定の距離を置いていたり.科目についての思い入れもあるようです.昔はそれなりにマチコ先生に片思いをしていたなあと思ったものですが,今は,性格や言動をもとに,そこにいるそれぞれの人,そして自分自身の立ち位置を知ることができるのだなあと理解しています.

*1:数年後,この塾とは関係のない人付き合いの中で,4人で食事をとったときに,私が圧倒的に早く,そして圧倒的に遅い人がいました.食事スピードがその二人の間であれば「普通」だな,とだれかが言ってみなで苦笑しました.