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給食費未納問題,もし自分が先生だったら

昨日,給食費未納の金額とか人数とかが新聞に出て(例えばSankei Webより),テレビでも報道されて,みのさんすごい憤っていましたが….
この問題,対応を間違えると,払っていないところの子供が,いじめ・からかいの対象になりかねませんmight be teased or bullied
もし自分が小学校の先生だったら,「給食費が払えないからといって,どんなことであっても,児童/生徒の不利益となってはならない」ことを前提として,そういういじめやからかいには厳しく叱ることを明言することになるでしょう.昨日紹介した本にもありましたが,まず守るべきは子供本人なのです.
とはいえなんとか給食費を納入してほしいです.それから,親御さんはちゃんと子供に渡しているけど,子供が着服している可能性も一応あります.ただしこれらは子供に言うのではなく,おうちへ訪問して,お宅の未納の現状,学校の未納額の現状,これにより学校の給食の質が低下し得ることを示し,粘り強くお願いすることになります.この過程の中で,子供の着服であれば気づけます.また,経済的事情で払うのが困難なことを知れば,補助制度を紹介するのも,担任の務めとになるでしょう.
そして給食費未納は,担任個々人が動くだけで解決できるものではないとも考えます.以下は大胆にも自分が校長とか教頭(副校長)とかだとしたときのストーリーです.
まずは学校の中で金額と人数を積み上げ,職員会議の中で示します.クラスによって多い少ないはあり得るでしょうが,未納率の高い担任を責める場になってはいけません.ただし納入の方法にまずさ(担任が「かぶる」とか)があれば正し,また,納入してもらえるアイデアを共有していくべきでしょう.
次にその会議の中で,給食費対策を学校としてどれだけの重要度・優先度で解決するかを,他の問題と比較検討すします.未納率をどれだけまで減らすか,数値目標を定めるのも,問題解決に役立つかもしれませんが,特定の先生に負担がかかるようなら,提示すべきではないでしょう.
さらに,授業参観の中で年に1度は給食を保護者に食べてもらい,健康,栄養,コストに気をつかっていることを説明したいものです.栄養士さんや調理員さんにみなで感謝するのも忘れずに.
うーん,思いつきでいろいろ書いてしまったな.