わさっきhb

大学(教育研究)とか ,親馬鹿とか,和歌山とか,とか,とか.

自主性

研究室で活動をするにあたり,学生のみなさんに2番目に重視してほしいのは,「自主性」です.最も重視してほしいのは,次回書きます.
自主性は,大きく二つの方向に分かれます.
定例ミーティングや,メールで,各学生に「指示」を伝えますが,その中で自分なりに工夫することが,一つめの自主性です.「内側の自主性」と呼んでいいでしょう.
こちらの指示は大枠であり,「指示通りに」行動できることは少ないです.たいてい,具体化reduction to practiceあるいは詳細化が必要です.ミーティングの次回発表時,あるいはメールの返事として,どのように詳細化したかを表現してください.それをこちらが判断して,また新たな作業や,さらに詳細化を求めることになります…いずれにせよ,「新たな指示」ということです.
もう一つの自主性は,指導教員の発想の枠を超えた,創意工夫です.「外側の自主性」になります.これは,大学院生が大ゼミ発表や学会発表をした直後*1や,本や論文で興味深い情報を知った直後に起こり得ます.
1番目に重視して欲しいことを満たした上で,外側の自主性に基づく提案を歓迎します.私としては,指示という形で,その提案を実現する可能性を少しでも高めるためのアドバイスをすることになります.
それぞれの「指示」は,形式としては同じに見えても,意味が違うことを認識して,自主的に研究活動をすることを願っています.

*1:いずれにせよ,発表を終えたら「ノルマを一つクリアした〜」と開放感にひたる前に,研究室内で出なかった課題がないか,チェックしましょう.質疑を,他の人にメモしてもらっておきましょう.