研究室で活動をするにあたり,学生のみなさんに最も重視してほしいのは,「自主性」ではなく,「誠実さ」です.
定例ミーティングや,メールで,私は各学生に「指示」を伝えますが,ミーティングの次回発表時,あるいはメールの返事として,その指示の内容に対する答えとなっていることが「誠実さ」だと考えてください.
「応答」が「指示」の答えになっていなければ,「誠実さに欠ける」ことを意味します.欠席などにより報告をしない場合や,期限までにメールの返信がない場合は,「誠意なし」となるわけです.積み重なれば,卒業研究や修論研究,すなわち自分の研究が完了できるかどうかが,危ぶまれます*1.
ミーティングで与える指示や,メールの内容が,自分の範囲でできそうにないbeyond his or her controlと思ったら,それに気づいた時点で,相談ください.こちらではたいてい,指示をどのように詳細化すれば実現できるかの見通しを立てて,指示していますので,その詳細化の一部*2をお伝えします.あるいは,私の指示が無理のあるものと気づいて,軌道修正をお願いするかもしれません.
次回ミーティングに出席できそうにないとき,メールで書かれた期限までに返信できそうにないときは,それに気づいた時点で,連絡ください*3.これらの行動も,「誠実さ」に含まれます.