研究の途中で考えたことや,やってみたことは,記録に残しましょう.ノートに記録するのでも,テキストエディタで書いてファイルに保存するのでもかまいません*1.
プログラムやデータをファイルに残すのも,当たり前のことです.さらに,実行したコマンドも残し,コマンドを含めた実行手順を記録することを,習慣づけましょう.
記録したものは,あとで見返せるようにしないといけません.
まず,ファイル名の先頭に「yyyymmdd」の形式で,数字をつけるようにしましょう.例えば,「文献.txt」ではなく,「20070301-文献.txt」とします.日報ファイルなら,「20070301.txt」でいいでしょう.ここで,年は4桁,月と日はそれぞれ2桁にするのが大事です.例えば「2006121.txt」とすると,2006年1月21日か,2006年12月1日か,一見して分かりません.
Webアプリケーション(PHPスクリプトなど)に限らず,プログラムが複数のファイルで構成されるとき,ディレクトリ(フォルダ)単位で管理するべきでしょう.古いのを残しておきたければ,ディレクトリを丸ごとコピーduplicate the directoryするわけです.Linuxでのコピーコマンドは,「cp -a もとのディレクトリ名 保存用ディレクトリ名*2」とします.rsyncコマンドなら,同一計算機上でも,異なる計算機間でも,ディレクトリ単位でコピーができます.Windowsだと,Ctrlを押しながら,マウスのドラッグ・ドロップでコピーを作り,それから,ファイル名を変更するといいでしょう.
ディレクトリ(フォルダ)のコピーは手軽ですが,管理の方法がまずいと,どれが最新版で,どれが安定版か,分からなくなってしまいます.これからは,TortoiseSVNを始めとするバージョン管理ソフトウェアの使い方を覚えて,活用していきましょう.これについては明日また取り上げます.
作ったファイルを,自分のPCだけに置いていたら,動かなくなったときに難儀します.別の計算機にコピーしていても,ネットワークが使えなくなったときにやはり仕事になりません.ファイルはUSBメモリやCD+RWメディアなどにも保存しておき,ノートとともに,大事に保存しておきましょう.