わさっきhb

大学(教育研究)とか ,親馬鹿とか,和歌山とか,とか,とか.

2007年4月23日〜27日

1

「レポートは両面印刷していいですか?」
「いえ,私の科目も他の科目も,レポートでは片面のみ使って書くようにしてください」

2

単一換字暗号の解読を通じて,分かることがあります.それは,「暗号文が長いほど,解読の手がかり*1を与える」ということです.
「1文字の暗号文」を解読するのは,無理です.1000字になると,難しさが1000倍になるかというとそうではなく,出現している文字やその並び…前後関係とも言いますが…から,ここはこれだろうと推測しやすくなるわけです.
暗号に限らず,「情報が多いほど,理解の手がかりを与える」とも言えます.これは例えば,授業で未知語an unknown wordを理解するときに役立ちます.定義だけではさっぱり分からない,というときは,その未知語がどこで使われるかを見ていくのです*2.いくつかの使用例を通じて,その未知語がどういうものなのかが分かってくる,ということです.
もう一つの応用例は,顔と名前を覚えることです.会社に入ったら,部署の,10人とか20人とかを,せいぜい1か月以内に覚えないといけないでしょう.初対面ですべて覚えられるというのは,特殊な能力で,私を含め普通は,1回では無理です.ですが,仕事をしていったり教わったりしていく中で,それぞれの人のやっていることと顔と名前を結びつけていけば,覚えやすいものです.

*1:ある学会発表の原稿で,「手掛かり」と書くべきか「手懸かり」と書くべきか,少し悩みました.辞書では,どちらも見出し語に載っています.Googleで少し調べて,ヒット数(使われている度合い)の違いと,あともう一つ別の理由から,「手掛かり」を選びました.

*2:「先読み」も必要になります.数学でも,「書いてあることを理解するまで次に進まない」というほかに,「分からなくてもしばらく読み進める」という学び方もある,とどこかで読んだことがあります.