続きです.
- lpr, lpq, lprm: 印刷と,プリンタジョブの制御ですが…現在では,プリンタがWebサービスを提供していればそれを使えますし,コマンドとしては「CUPS」が第一候補ですね.といいつつ自分のサーバには,LPRngを使っています.
- 正規表現: 当時は,grepコマンドで指定する「パターン」として学びました.今は,スクリプト言語だけでなく,JavaやJavaScriptにも利用可能ですね.使うか否かは人次第,でしょうか.
- more, less, find: moreとlessは,テキストファイルを読む際のコマンド.moreは,コマンドラインで何かインストールして,EULAを読むときくらいですか.lessもほとんど使いません.というのも,lessの機能をすべて持っていて,かつ多言語対応multilingualのlvを愛用しているので.findは,ファイル名を探すコマンドで,今でも需要はあるといえばありますが,ファイル名だけならlocateのほうが早いですね.
- ar, tar, uuencode, uudecode, compress, pack: アーカイブ(複数のファイルを一つにして管理する)とファイル圧縮のコマンドです.今も使っているのはtarくらい.tarはもともと圧縮機能はなく,パイプでgzipに通していましたが,現在では「cvzf」や「xvzf」といったオプションで,圧縮/伸張もtarコマンドだけでやっています.
- pr, finger, bc, date, tee, script: bcは今でもいろんな計算に使っています.dateは,何らかのLinuxマシンにログインして,記念に実行するコマンドです.tee,scriptもまだまだ残しておきたいコマンドにしましょう.fingerはもはや不要か.prは何するコマンドでしょうか??
- cc: Cコンパイラです.そういえば当時は,ベンダ付属のコンパイラだったと思います.Linux世代では,Cコンパイラといえばgcc,そしてccは,gccの別名ですね.1991年ごろにもGCCはあったと思います.あのころは,GNU C Compilerの略で,現在ではGNU Compiler Collectionですね.
- lint: Cの文法チェッカ.もはや使いません.gccの-Wallオプションをもっぱら使っています.そういえば,HTMLの文法をチェックする「HTML lint」が出たのは,90年代後半でしたか.最近も使ったのですが.
- make: 今も当たり前のように使います.program.cがあるときに,「make program」だけで(Makefileを作ることなく),実行ファイルprogramが作られるようになったのは,いつからでしょうか….
- RCS, SCCS: バージョン管理ツール.もうこのころからあったのですか.まあCVSを経て,現在ではSubversionが主流ですね.
- error, ctags, adb, sdb, dbx: デバッガ,とのこと.今,デバッガといえば,gdbか,そのラッパか,もしくは統合開発環境に組み込まれていますね….
- lex, yacc, bison, flex: 字句解析がlex,コンパイラコンパイラがyacc.そしてそのGNU版がそれぞれflexとbison,ですね.いずれも自分では使ったことがありませんが,縁の下の力持ちとして,flexとbisonをインストールすることがあります.「やっく」と呼ばれるyaccは確か,「Yet Another Compiler Compiler」の略で,「ya何とか」という名称を見たらまず連想するものです.
- franz lisp, Common LISP: Lisp処理系は,私が生まれる前からあったと思いますが,自分自身はEmacs Lisp以外,触ったことがありません.大学院生になってから,学科授業で,Schemeをやることになったのかな.そうだ,Gaucheは少しかじってみました…が,無理でした.
- Pascal処理系(pc, pi, px, pxref, pxp): コマンド名,どれも見たことがないです.
- FORTRAN処理系(f77): GNUのFORTRAN処理系は,g77,でしたっけ? ともあれ使ったことはありません.
- rwho, rcp, rlogin, telnet, ftp, ruptime: ネットワークを介して情報を得る(wrho, ruptime)とか,ファイルをやりとりする(rcp, ftp)とか,リモートログインする(rlogin, telnet)とかいったコマンド.「rコマンド」は,パスワードが暗号化されず送られるのがセキュリティ上の問題となり,代わりにsshが普及しましたね.ただtelnetコマンドは,ホスト名とポート番号を指定すればそこに直接メッセージを送ることができるので,今でも使います.
- /etc/{hosts,networks,services,exports,hosts.equiv}, ~/.rhosts : ネットワークコマンドの設定ファイルです./etc/exportsは,NFSで使用します.NFSは今なお使っています.
残りは17項目.また日を改めて.