わさっきhb

大学(教育研究)とか ,親馬鹿とか,和歌山とか,とか,とか.

1年生に贈るプレゼンテーションのコツ(3)

PowerPointに特化しない,スライド作成上の注意点を書いていきます.

内容

  • 標準的な分量比は,序論:本論:結論 = 3:6:1.
  • まず全体の構成を決める.何をどんな順番で話すかを文字にしていき,タイトルを付けて並べる(アウトライン).それぞれのスライドを作り込むのは,そのあとで.
  • 1枚のスライドを見て,主張が何か分かるようにする.
    • 1枚のスライドに,複数の主張を入れない*1
    • タイトルが重要.スライドの内容と合っていて,かつ前後のスライドを見てスムーズに流れるかを検討する.*2
  • 図表をふんだんに盛り込む.
    • 写真の例: 地図,製品写真,人がモノを使う写真,笑顔
    • 図の例: システム構成図,流れ図(フローチャート),ロゴ
    • 表の例: 数表,性能表など
  • 文章ばかり2枚連続で続けることがないようにする.それが難しければ,文章スライドを並べる中で2〜3箇所,図表を駆使して「注目してほしいスライド」を作る.
  • 文章といっても「箇条書き」が基本.箇条書きの入れ子(箇条書きの中に箇条書き)も使う.同じレベルに異なる種類の情報を書いてはいけない.箇条書きの1項目は,20字以内にしたい.50字を超えてはならない.
  • 「(まず)どんな状況があって」「その中の何が問題で」「何をしたことで」「どのようになった」の順に説明する.
  • 自分の体験談を入れる.何かの調査を命じられ,発表する場合には,調査対象と自分との関係を説明する.
  • 発表に関係する,書籍やインターネットの情報を入れる.白書を探すとよい*3.普段からいろいろな本を読み,検索エンジンを通じて簡単に情報を入手できるようになって起きたい.
  • 準備で手を抜くと,発表時にばれる.部分的に,何度も見直す.全体を通して,何度も見直す.
  • ある程度できてから,タイトルだけ順に見る.おかしなところがあれば修正する.
  • リハーサルa rehearsal(発表練習)をしておくと,しゃべりにくいところを見つけやすい.ストップウォッチで,しゃべった時間を計る*4

*1:文章を読み書きする場合には,「一つの段落に,一つの主張」,発表全体についても,「一つのプレゼンに,一つの主張」と応用できます.

*2:ただし,タイトルの表現を細かく決めるのは,後で時間をとってすることにして,初めのうちは,とにかくタイトルを並べていくのがいいでしょう.

*3:発表なら,Wikipediaからの引用も決して悪くないと思います.レポートや論文で,用語の出典をWikiperiaに依るのは,百科事典に依るのと同じくらい,まずいことですけど.

*4:キッチンカウンタのような,カウントダウンするものは使わないように.