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1年生に贈るプレゼンテーションのコツ(4)

いよいよPowerPointのコツです.発表準備にかける時間の多くが,PowerPointの操作になるでしょう.
なお,メニューなどの語句は,Microsoft Office PowerPoint 2003に基づいています.他のバージョンのPowerPointでは,異なっている可能性があります.

PowerPoint

  • スライド枚数の目安は,話す時間から割り出す.
    • スライド1枚当たりの時間は,かつて「1ページにつき1分」と言われていたが,PowerPointの短時間プレゼンでは「1ページにつき40秒」を目安にするとよい.「1分に対して1.5ページ」,すなわち“分の5割増”で計算できる.例えば10分なら15枚となる.
    • 時間をかけて説明したいスライドでも,時間は,他のスライドの2倍程度にする.
  • アウトラインを確定させてから,テンプレートを変える.テンプレートは,メニューの「書式 / スライドのデザイン」で選べる.
  • 右クリックで出てくるメニューを活用する.
  • タイトルや,本文(箇条書き)を書くテキストボックスについて,そのフォントは原則として変更しない.
    • ファイル全体で変更するには,メニューの「表示 / マスタ / スライドマスタ」を使用する.
    • 一部だけフォントを変更するときは,その領域を指定して,領域の中で右クリックし,「フォント」を左クリックする.
  • 図にするとき,同じ情報は,同じ物体として描く.
    • 最初に一つ図形を描いて,テキストなどをつけ,それをコピーしていく.
    • 同じ種類の情報は,同じ図形にする.違う種類の情報は,異なる図形にする.同じ種類で,値が複数あるときは,同じ形で色を変えるとよい.
  • 図形を線で結ぶとき,縦線か横線にする.
    • 曲線や斜めの線は,なるべく使わない.
    • といっても,線が縦横ギザギザになってはならないyou must not draw a saw-toothed line
  • 色づけは,いろいろやって,苦労して覚える.
    • 文字と背景色の対比は,どちらかを明るい色,もう一方を暗い色にする.
    • 黄色やクリーム色は,準備のときに画面で見るのと,発表でスクリーンを通して見るのとで,かなり違う.
    • 真っ赤は強すぎるので使わない.
  • アニメーションは使わない.
  • ブロック矢印を使うときは,矢の元と矢の先に,時間的または論理的関係があることを確認する.
    • 時間的関係とは,矢の元の側にある事象などが起こって,その後で,矢の先の側にある事象などが起こるという関係のこと.
    • 論理的関係とは,「ならば」のこと.論理的帰結とも言う.
  • 表は,Excelで作ってから,コピー&ペーストする.
  • 画像を貼り付けて,拡大/縮小するとき,縦横比を変えないようにする.
    • 図形を右クリックして「図の書式設定」を選択し,「サイズ」タブの中で「縦横比を固定する」にチェックがついていることを確認してから,そのすぐ上にある,高さと幅を変更する.
  • 序論3:本論6:結論1の割合で作ったとき,序論の最後が,本論の最初とつながるようにする*1.本論の最後と結論の最初は,つながっていなくてもよい.
  • 自分でできたと思ったら,信頼できる人にファイルを見てもらい,アドバイスをもらう.

これでプレゼンテーションへのアドバイスは終了です.
項目が多くなりました.明日,「まとめ」を作ることにします.

*1:4年生以上でこのエントリを読んでいる人へ.研究発表をする場合,「序論の最後」とは,自分のしている研究の目的のことです.その目的・目標に基づき,最初に手をつける(つけた)ところが,本論の最初になります.