わさっきhb

大学(教育研究)とか ,親馬鹿とか,和歌山とか,とか,とか.

複数のバージョン (tramp, ck, zsh)

一つのシステムに複数のバージョンを入れていると,保守性に欠けますね.手元の環境で,いくつか調査しました.

tramp

そもそも今日の日記を書くきっかけは,私も,emacs22にしてみた - わさっきのコメントです.ということで,「emacs22をインストールしてから,trampをソースからインストールした」という阿呆な状況で,関係するelispファイルを見ていきます.
「locate tramp.el」を実行すると,

(略)
/usr/local/share/emacs/site-lisp/tramp.el
/usr/local/share/emacs/site-lisp/tramp.elc
/usr/share/emacs/22.1/lisp/net/tramp.el.gz
/usr/share/emacs/22.1/lisp/net/tramp.elc

と出ました./usr/local/share/emacs/site-lisp/tramp.elがソースからインストールしたelispファイル,/usr/share/emacs/22.1/lisp/net/tramp.el.gzが,emacs22からのelispファイルを圧縮したものののようです.
次に,それぞれの行数やファイルサイズを調べます.

$ wc /usr/local/share/emacs/site-lisp/tramp.el
  7294  32067 286385 /usr/local/share/emacs/site-lisp/tramp.el
$ zcat /usr/share/emacs/22.1/lisp/net/tramp.el.gz | wc
   7878   35686  322240

行数は7294<7878.ファイルサイズも286385<322240.いずれもemacs22版のほうが大きいです.
最後に,Emacsで,これら2つのファイルを開き*1,見比べました.elispファイルの中に作成時刻やバージョンの情報がないのですが,末尾のTODOの文章量から,emacs22付属のファイルの方が新しそうです.
それでは/usr/local/share/emacs/site-lisp/tramp*を削除することにしましょう….

ck

Windowsの話です.Cygwinインストールが,前提です.
これまで端末ソフトウェアには,ck-2.0.24を使っていました.新しいバージョンを探してみると,http://www.geocities.jp/meir/cygwin_ck/というのを見つけまして,ck-3.1.2をダウンロードし,試しました.カーソルが面妖ですね.
設定ファイルをいろいろ変更し,前までとほぼ変わらない見かけにしました.
ダブルクリック時で選択される単語が違っているのに気づきました.記号類は,単語の区切りになっています.そのためたとえば,フルパスのファイル名をダブルクリックしても,ファイル名全体ではなく一部しか選択されません.これを柔軟に設定できるようになればいいのですが.(Linux環境の~/.Xresourcesでは「*VT100*charClass: 35:48,37-38:48,43:48,45-47:48,58:48,61:48,63-64:48,126:48」と書いて,「/」なども単語に含まれるようにしています.)

zsh

これもCygwinでの話です.
別のWindowsマシンでもckを新しいバージョンにし,ckの設定ファイルをコピーして,立ち上げると,zshに関する変なメッセージが出ます.
どうやら,こちらの環境ではこれまで,/bin/zshではなく/usr/local/bin/zshを立ち上げていたようです.実際,/bin/zsh --versionだと「4.2.6」,/usr/local/bin/zsh --versionだと「4.3.2」でした.
/bin/zshのバージョンを上げましょう.cygwinのsetup.exeをダウンロードして,パッケージファイルをダウンロードしてから,インストールします.これで

/bin/zsh --version
zsh 4.3.2 (i686-pc-cygwin)

となりました.これで/usr/local/bin/zshはお役御免no longer in useですね.

*1:なお,~/.emacsには「(auto-compression-mode t)」を書いています.これにより,gzファイルを開くことができます.