わさっきhb

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ゼミ指導で語句チェック

当研究グループでは,3年後期にデータベース設計演習を,4年前期にはプログラミング演習を実施しています.課題文に対して,設計方針を報告して議論し,最終的には,プログラムを実装します.
発表では,プレゼンをしてから*1,同学年からの質問*2,先輩の質問,先生の質問へと移っていきます.先生にも順序があって,司会をする先生は最後です.学生どうしの質問のときでも,先生が割り込んで,コメントや便乗質問をすることもあります.
教員同士で事前に役割分担を取り交わしているわけではないのですが,3年ゼミで指導していて,暗黙のうちに役割ができつつあります.私のする指摘は,他の教員の質問・コメント・アドバイスと比べて,語句に関するものが多いと思っています*3.大まかに2通りあって,

です.特に力を入れているのは後者です.学生は努力して設計を行っていますが,既存のよく知られた手法などをもとにしているのなら,よく知られた名称がついているはずで,それを明示すれば,知っている人は「ああ,あれか」と理解がスムーズになるというものです.テクニカルタームを適度に使うことは,研究室内の発表だけでなく,学会発表など,研究室外でコミュニケーションをとる際にも有用です.
今月はじめだったか,「パンくずリスト*4をよく調査してくださいと指示しました.そのグループだったか別のグループだったか,それを取り入れた画面案を発表しました.なのですが,登録する何ステップかに分けて行うページ設計で使用していたので,早速,他の教員からまずいと指摘を受けていました.学生にとっては,成長の糧です.

*1:ときどきなのですが,プレゼン前に,日付がおかしいとか,可笑しい誤変換があるとか,私が指摘することもあります.

*2:研究室配属は3年次の9月末なので,4年のゼミ発表を3年生が聴くことはありません.ということで,質問は「下の学年から」とも言えます.

*3:「全体のバランス」(ある観点に固執して,他が手薄になっている)や,「抜け」(そのテーマで当然検討しなければならないことが検討されていない)は,他の教員にお任せしています.先生方が不在のときに,私がそれらのチェックができるよう,質問を聞きながら勉強中です….

*4:google:パンク図リストではありません.って,1位は自分が書いたものだ….