
- 作者: 清水佑三
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2008/03/14
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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人材測定会社の社長が,1ページ1問1答で,部下を持つ人の悩みに答えています.町内会長の仕事に基づいた解答もあります.全体的にやわらかい調子で,とぼけた感もありますが,ズバッと切り込むコメントも見逃せません.
404 Blog Not Found:目の鱗と腹筋を鍛えるビジネス本 - 書評 - 上司のモヤモヤ というエントリもありますが*1,私も私なりに,興味深いQ&Aを取り出してみます.
Q ウソばかりいう部下がいる.対話をICレコーダーで録音してよいでしょうか.
録音したものをどう扱うか,具体的にイメージしてください.部下との打ち合わせのときに,ICレコーダーを取り出して,前回,君はこういっている,といって部下の目の前で再生するのでしょうか.みっともないですよね.録音したけれども使えない,となるはずです.それなら録音しても意味がありません.
お気持ちはよくわかりますが,ここは一つ我慢してください.
(p.42)
Q 職場の空気をもっと明るくしたいのです.電球を替えるとかではない,まじめな回答をお願いします.
(略)さて,空気を明るくするアイデアです.部署別対抗演芸大会を開くのです.笑いをとった部署が年度目標のバーを大幅に緩めてもらえることにしたらどうでしょう.高い目標を課せられている部署は頑張りますよね.笑う門には福来(きた)る,でカイシャの運も向上きます.
(p.110)
Q 自分の部から表彰者を推薦するよう求められました.基準を教えてください.
町内会長をやっているとこの手のことが日常茶飯事になります.(略)表彰に値する人を貴町内会から推薦してください,といってくるのです.
そういうときに,いつも思うのは,客観的な基準を設けて審議するよりも,その表彰を受けた人が「見ていてくれた,嬉しい」といって喜んでくれそうな人を草の根で探そう,です.(略)町内有名人でないおとなしめの人の名前があがってきます.例外なく表彰状を手にして喜んでくれるので,この基準でいいんだな,と思っています.
(p.121)
最初のと最後のは,「未来を想起して,現在の行動を決める」という共通点があります.
真ん中のは,本当にそれをする会社があるのか*2という点で,ちょっとリアリティに欠けますが,楽しいので取り上げました.