わさっきhb

大学(教育研究)とか ,親馬鹿とか,和歌山とか,とか,とか.

レポート課題(暗号解読)

ゴールデンウィーク前に,情報セキュリティの課題を出しまして,先週金曜日が締切でした.
毎年,課題の1回目は,ローマ字を用いた単一換字暗号の解読にしています.暗号文の各文字の頻度を求め,言語の統計的性質を活用して,1文字ずつ,何を何に変換すればいいかを確定していくというものです.
やることは同じでも,平文は毎年変えています.ということで,題材探しをしないといけません.これまで,青空文庫の小説や,法律文などをとってきましたが,今年は,Wikipediaにしました*1.事実と異なる記述があるかもしれないとか,あとで原文を探してもらうときに,出題時と内容が変わっているかもしれないとかを念頭に置きました.
結局,和歌山大学 学生生活を選びました.
漢字からひらがなへの変換は,精度が必ずしもよくないので,コンテンツを見ながら,テキストエディタでひらがなを打ち込みました.ひらがなからローマ字への変換は,KAKASIをインストールして,kakasi -Ha -rkunreiです.
字数が昨年度の課題より少し足りなかったので,学園祭の説明も追加しました.そうすると,10月には「和大祭り本祭」って,ここんとこ11月だよなと,実態に合わない説明を持ってくることができました.いたずら心で,「7月」は,和歌山弁の「なながつ」にしておきました.
さて答案です.ほとんどが,きちんと解読できていました.解読に失敗しているものも,頻度表まではOKです.訓令式と断っていたのに平文に「j」が出ているのは,少し減点せざるを得ません.
ある学生が,「原文は『和大祭り本祭』だけど,平文は "daigakumaturihonsai" となっている」というコメントを書いていました.内容を確認すると,そのとおり.手で打ち込んだのが,災い(とちょっと混乱)を呼んだようです.