わさっきhb

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Linux標準教科書をざっと読む

はてブニュースのPDFのところに,Linux標準教科書 ver1.0というリンクがあり*1,早速ダウンロードして,さっと読みました.
Linux入門としては,内容が整理されていていい本だと思います.ただ,先頭から通読するよりも,章単位で知りたいことを学ぶときに読むのがいいのかなとも考えます.
プログラミングは,Cではなく*2bashスクリプトを用いて8章で説明しています.まあコマンドにかなりのページを割いて説明しているので,シェルスクリプトというのは自然な拡張ですし,制御構造も一通りそろっていますから,悪くはないと思います.
細かいところですが,p.8-126*3で,シェルスクリプトを書く際,1行目はshebang(ここでは「#!/bin/bash」)なのはいいのですが,『2行目は,必ず空行にしてください.』という指示はこれまで見たことがなく,驚きました.シェルスクリプトに必須の要件ではなく,見やすさへの配慮と考えるべきですね.
改善要望を3点,挙げておきたいと思います*4.まずは索引,次に,さらに学ぶための関連書籍の提案です.最後は,目次のスペーシングで,英字から始まる節番号と節見出しがすべて,くっついて見えてしまっています.たとえば「13.8i ノード」と,13.8iが節番号であるかのように見えますが,「13.4 i ノード」であるべきでしょう.

*1:日記を書きながら調べて,気づいたのですが,本当はhttp://www.lpi.or.jp/linuxtext/index.shtmlから,アンケートに答えた上で,ダウンロードするものだそうです.

*2:Adobe Readerの検索機能で調べた限りでは,「コンパイラ」も「GCC」も見つかりませんでした.

*3:8ページから126ページまで,という意味ではなく,「章番号-全体通し番号」でページを指定しています.書籍でもごくごくたまにこのスタイルのものを見かけますが,取扱説明書で使われる振り方ですね.

*4:http://list.ospn.jp/mailman/listinfo/linux-textからメーリングリストに入って,言うべきですね.いやすでに議論されているかな….