本日は,これまでの発表で「BAD!」に感じたものを集めました.
BAD! テーブル名と属性名が同一
ここのテーブルに,テーブル名と全くおんなじ属性名がありますが…
これは二つの理由でまずいです.
設計段階でこれを見ると,何をどのような意味付けでデータベース内に格納したいのかが,分からないのです.
コーディング,つまりSQL文を記述する段階においても,「テーブル名.属性名」と書くときに,そのドットの前後が同じというのは混乱を招きますし,ドットを使わずにその名称を書いたら,テーブル名なのか属性名なのかすぐに分からないという問題が生じます.
BAD! 字が小さい
本文フォントは24ポイント以上を原則としてください.
図のフォントは20ポイント以上.
それよりもフォントが小さいときは,たいてい,書いている内容が聞き手に伝わりません.
BAD! 年月日,年月日時
「〜年月日時」というのは奇妙な表現ですね.一応意味はとれますが,「年月日時分」とか「年月日時分秒」とかに書かないといけないんじゃないかという,疑問も生じます.
就職して,データベース設計をしたときに,「〜年月日時」というのは,恥ずかしいので,今のうちから,書かないようにしましょう.
年月日の情報が欲しければ,「〜日」のみでいいのです.時刻までほしければ,「〜日時」で分かるのです.
一つだけ例外があって,「生年月日」は,これは四字熟語のようなものですから,このままでかまいません.
BAD! 箇条書き記号に「-」
箇条書き記号の「-」があって,先頭の漢数字の「一」がくる,というのはまずいですね.
箇条書き記号で「-」は使わないほうがいいですね.お勧めは,黒丸か,右向きの羽根みたいな記号です.
先頭の漢数字を置き換えるという手もあります.「一回」や「一日」は,横書きなら「1回」「1日」のほうが読みやすいです.なお,数字の全角・半角は,スライド全体で一貫性を持たせていれば,個人的には気になりません.
「一上演」のように使う「一」の数詞は,たいてい,「一上演あたり」のようになると思います.その場合は「一」をなくして「上演あたり」,あるいは「上演につき」と書き,言うときには「1回の上演につき」と変換するのが,ちょっとした配慮です.
そうだ,箇条書きについてですが,黒丸にせよ他の記号にせよ,同じ箇条書き記号で並べるのではなく,通し番号をつけて,後ろで参照するのが効果的,ということもよくあります*1.