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大学(教育研究)とか ,親馬鹿とか,和歌山とか,とか,とか.

プレゼン コメント 2009-9

プレゼンのガイドブックを読もう

プレゼンのスライドを作ろうと思って,PowerPointに向かっても,思うように書けない,何を書けばいいかは分かっているんだけど…という人は,いったんパソコンから離れて,そうですね紙に,その思いを書き出してみましょう*1
とりあえず箇条書きに並べてみたけど,どう見せればいいか分からない,という人は,そこでもパソコンから離れてですね,プレゼンの解説書を読んで,気分転換しましょう.
気分転換どころか,作っているPowerPointのファイルに何が抜けていて,何を入れればいいかに気づくことだってあります.
研究室の本棚に,何冊もあるので,良さそうなのを選んでください.
最近,本を買いました.『パワポで極める 1枚企画書 PowerPoint 2002,2003対応 (ビジネス極意シリーズ)*2です.後半はスライド構成例です.スライドテンプレートじゃないですよ.情報を,どのように配置すれば,見やすく説得力のあるスライドになるかの例が豊富です.
そのまま我々の発表に使うには,字が小さいかなというところがありますが,それはこの本はタイトル通り,1枚に情報を凝縮したいからで,まあ我々の場合は,ゼミ発表にせよ,卒研・修論や学会発表にせよ,1枚に詰め込むというのはよしとされていませんので,その辺は自分で作り,人のを見ながら学んでください.
プレゼンの解説書は,ガイドブックなのです.勘所が凝縮されていて,読むと読まないとでは,ゴールにたどり着くまでの労力,そして完成時の状態といいますか,外から見た完成度と,作成者・発表者の充実度に,大きな違いが生じるわけです.
ですが,ガイドブックに盲従するのはいけません.
我々すなわち発表者と聞き手の持つ暗黙の了解事項や,時間的空間的な制約条件*3を勘案して,自分なりの提案をすること,それがあなたのプレゼンに期待されていることであり,プレゼンの解説書に書かれている「各スポット」も,喜んでくれることでしょう.

*1:その後,書き出した項目の分類整理をします.ちなみに,頭の中の情報が不十分な状態で,とにかくアイデアを出し,あとでそれを整理するのは「ひとりブレスト」といいます.「ブレスト」と書いても通じにくいかも…brainstorming,「ブレインストーミング」の略語です.

*2:http://ascii.asciimw.jp/pb/ant/biz-gokui/ppg/

*3:プレゼンにおける「時間的な制約条件」は多くの場合自明ですが,「空間的な制約条件」はそうでもないので,ちょっと考えてみますと,1枚のスライドの大きさには限りがありますので,いくら情報を詰め込みたいからといって,フォントや図などを小さくして貼り付けると,読めなくなります.じゃあ複数のスライドに分割すればいいのかというと話は単純でなく,人間の記憶や,しばしばスライドは後戻りできないことに,注意する必要があります.