久しぶりにJABEE関連文書を読みました.JABEEホームページから「認定・審査 >> 学士課程 >> 文書一覧」に移動し,2009年度適用版の「認定基準」の解説をダウンロードしました.
p.5の「(e)種々の科学、技術および情報を利用して社会の要求を解決するためのデザイン能力」を読み直し,Adobe Readerでマウス選択はできてもコピーはできないらしいのでMeadowで書き写し*1,少し考えました.
情報分野におけるエンジニアリングデザインというのは,「プログラミング言語の習得」を基礎とし,他で学習した知識や獲得した技術を用いて,課題設定などを行い,実現(問題解決)を試みることなのでしょう.
しかし,「プログラミング言語の習得」の段階で,エンジニアリングデザインの“匂い”を学生に感じ取ってもらうことはできないものでしょうか?
- プログラム全体の動作内容や,関数,変数,行などの役割を日本語で記述する
- メモリやデータ構造などの変化を図で表現する
- 同じ動作をする複数のコードを比較して,採否を決める
- どこまですれば課題達成とするのかを学生自身が設定し,実証する
などなど.
いきなり学生にさせるのではなく,適切な「手本」が必要ですね.
去年の今ごろ書いたもの:結果を検証する能力
*1:その中に『構想したものを図、文章、式、プログラム等で表現する能力』という記述があるのに気づきました.日本語・空間・数式・コードで書いた(授業で言った)ときには意識になかったのですが,無意識のうちに影響を受けていたのですね.