「んで今日*1はうまいこといったんかいな?」
「何が?」
「ほら言うてたやないか,この子が生まれたときに同室やった人がお子さんと一緒に来るって」
「ああそうそう,家でくつろいてもろたし,予定通り,四季の郷公園にも行ってきたで!」
「それはよかった」
「写真,見てや」
「ふむ…あ,これか」
「それそれ」
「へえ,この構図は,あちらさんとこのお子さんのほうが大きく見えるなあ」
「どれよお?」
「下半分に横方向で,あちらさんとこが仰向けに寝ててやな,うちの子は,逆Tの字を作るように,上半分で縦方向になってる,くるん*2して首あげてる状態のな」
「けどうちの子のほうが大きいんやでえ」
「さっきそない言うてたなあ」
「寝返りもばんばんやるし」
「そっか,あちらさんはちとおとなしいな」
「同じ生年月日やねんけど,それぞれ差があるからね」
「ま,そやな.次の写真,見よか…うははは,こらまたすごい」
「何よお?」
「それぞれのベビーカーに乗ってるふたりやが」
「それねえ!」
「何がすごいて,うちの子はもお,写真*3で見ても,手もばたばた,足もばたばたさせてて」
「すごいやろ」
「髪の毛が上の方向いてるってのに」
「それは関係ないやん」
「あちらさんのお子さん,視線を外してクールやがな…」