わさっきhb

大学(教育研究)とか ,親馬鹿とか,和歌山とか,とか,とか.

ハーヴァード大学の化学科では

ブログを通して、日本の大学スタッフとして働いている研究者から出て来る意見を読んでいて思うのは、果たしてアメリカで同じような問題が原因で大学院生が自殺したら、どうなるだろうかってことです。

切ねぇ - UPK 515

事例を一つ….

幸い,ほとんどの大学院課程では,それぞれの大学院生に数人の教員がついて,研究のはかどり具合を定期的に監督している.最近ではこの制度が改善されて,大学院生をより手厚くサポートできる環境が整えられている.例えば,ハーヴァード大学の化学科では,さまざまなアプローチにより大学院生が教員と交流する機会を増やし,十分な心理的サポートが得られるようにしている.残念なのは,この制度が整備されたのが,2人の大学院生が自殺をした後だったということである(この経緯についてはHallowell 1999を参照).
(ラボ・ダイナミクス―理系人間のためのコミュニケーションスキル, p.190)

とはいえ,「ハーヴァード大学の化学科」でなされている,具体的なサポートについては書かれていません.というのも,そういう制度や歴史をもとに,大学院生はどのようにラボを,アカデミアを生きていくか,アドバイスを与えるための事例紹介だからでしょう.
「Hallowell 1999」を入手しようとすると,『Connect: 12 Vital Ties That Open Your Heart, Lengthen Your Life, and Deepen Your Soul (New York)』のようです.なお,参考文献にはpp.117-123とありますが,ペーパーバックも同じページかどうかは,本を持っていないので分かりません.
そろそろ研究室マネジメント関連の本だけでなく,むしろ学生や青年期に焦点を当てた著書にも,手を伸ばしていかないといけないなあと思っています.自殺(自死)に関するものも.
去年秋のトリアージ,今年に入ってからの全国学力テストは,自分の中でもだいぶ落ち着けたのですが,この件で勉強しようというのは,実のところ気が重いのです….