わさっきhb

大学(教育研究)とか ,親馬鹿とか,和歌山とか,とか,とか.

査読というと

査読: やまもも書斎記を読んで,連想したことを箇条書きで.

  • http://d.hatena.ne.jp/min2-fly/20090613/1244915185が引用されていたけど,続報としてhttp://current.ndl.go.jp/node/13264も.
  • 国内で,自分と関わりのあるデータベース・データ工学の分野では,DEWS (Data Engineering Workshop)が2008年から査読なしになっています.なお,今年はDEIM (Data Engineering and Information Management)と名称変更しています.
  • 査読付きといっても,論文誌と,会議発表(国際会議・国内会議とも)は区別しないといけないような.自分が発表している範囲の国際会議・国内会議では,査読は「通ってしまえばこっちのもの」で,最終稿(カメラレディ原稿)はレビューされているようには見えません.…いや,でもないか.数年前,ある国際会議でカメラレディ原稿を出したら,日本人のco-editorに,図の日本語を英語に変更できますかと言われ,1日の猶予をいただいて作り直したことがあります.まあ,カンファレンス・ワークショップの「中の人」を経験すれば,考え方も変わるかもしれません.
  • 論文誌の査読の,会議発表との違いは,「条件付き」の存在です.学生時代には「条件付き採録になったときは,採録条件以外のところを書き換えると,それが理由で落とされることもある」と聞いたか読んだかしたことがあります.昨年,あるところで条件付き採録を得たときには,採録条件が何項目かありましたが,「論文全体が再審査の対象となります」といった趣旨のことが書かれていて,査読の考え方も変わったのかなあと思ったものです.とはいえ他の修正は,主要な修正に関係する軽微なものにとどめました.
  • 査読の有無を,科研費申請の業績欄で書くようになったのは,割と新しいことのような.
  • 査読にすることで,「査読有りの業績が1つ増える」のほか,「公表前に,アドバイスを得られる」というメリットを期待する人々もいるのでは.ただし,アドバイス目的で,落ちると分かっている投稿をするのは,研究者倫理上よくないことですが.
  • http://d.hatena.ne.jp/takehikom/20081225/1230155587