- 作者: 山口義行
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2008/05/01
- メディア: 単行本
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「あっ」と言わされたのは,以下のくだり.
…私は講義の最中によくクイズを出します.
「答えはAから,それともBか.どっちだと思う?」
こういう訊き方をしてしまうと,両方とも手を挙げない学生が三分の一くらい発生します.これでは,「自分が参加しなくても,授業は進んでいく」のだということを,学生たちに改めて確認させるだけ.かえって逆効果です.
そこで,私は――
「Aだと思う人は右手,Bだと思う人は左手を挙げて.どちらも挙げない人はすぐ教室から出て行くこと」.
受講者がどんなに多くとも,常に全員参加を目指します.
「オレは君に訊いてるんだ」.
話し手のこの姿勢が,聞き手との間に「一対一」をつくります.そしてまた,こうした関係づくりこそが,「話す」と「聞かせる」との決定的な違いだと思うのです.
(pp.128-129)
二択といえば,自分の授業でもやっています.開始直後の小テストです.さっそく今日の授業で,これ,使ってみます.
「Aは右手,Bは左手」というのは,縦書きだからと考えると,しっくりといきます.もちろん自分の授業では横書きですから,「丸1だと思う人は左手,丸2だと思う人は右手」と指示しないといけません.
あとは,どっちつかず対策….