わさっきhb

大学(教育研究)とか ,親馬鹿とか,和歌山とか,とか,とか.

VirtualBoxでUbuntu 9.10とopenSUSE 11.2をほんの少し動かす

Happy Hacking Keyboard使いがVirtualBoxとFedora 12を試す - わさっきの続きのようなものです.

Ubuntu

ISOファイルはすでに今月4日BitTorrent経由で取得しています.まだお持ちでない方は,http://www.ubuntulinux.jp/News/ubuntu910-desktop-ja-remix-httpからダウンロードができるようになっていますのでどうぞ.
インストールは問題なし.さて気になるのは,Guest Additionsのインストール方法です.ログインして,デスクトップ画面を出してから,VirtualBoxのメニューで「デバイス(D)>Guest Additionsのインストール(I)」で,デスクトップにCDのアイコンができました.
マウント先のパスは,/media/cdrom0 です.ではターミナルを起動して,こうすればいいのかな:

$ sudo -i
(自分のパスワードを入力)
# cd /media/cdrom0
# ./VBoxLinuxAdditions-x86.run

Ubuntuでrootになりたいとき,「su」や「su -」では失敗します.「sudo -i」が便利です.個人的にはこのコマンドを知るまでは,「sudo /bin/bash」などとしていました.
それはさておき,Ubuntuでは,ccもmakeも,kernel-devel関係も,すでに入っていたようで,明示的にパッケージをインストールすることなく,ビルド作業をしていってくれました.
仮想マシンを再起動すれば,マウス透過になり,ウィンドウサイズも変えられるようになりました.

openSUSE インストール

実はあまり,openSUSEにはいい印象がありません.かつて日本語設定でインストールしたら,日本語だけでなく英字も2バイト表示なったのが,尾を引いています.
最新のバージョンではそのあたりのこと,解決されていると期待して,openSUSE Wikiへ行きまして,「ダウンロード版:」の右の「openSUSE 11.2」をクリック.
インストールメディアには,「4.7GB DVD」「GNOME版ライブDVD」「KDE版ライブDVD」「ネットワーク」がありまして,最後の「ネットワーク」の32ビット版をダウンロードしました.113,262,592バイト.CD 1枚分の数分の1ですね.
ともあれインストール.少しくらい,横道を楽しみました.

  • 「Boot from Hard Disk」などが出る,最初の選択画面では,F2を押して,日本語に変更しました.以後,メッセージは日本語になりました.英字は英字フォントで,こざっぱりした表示でした.
  • 「ようこそ」から,インストール完了まで,1024x768のサイズになりました.それと,この時点でマウス透過ができています.これはすごい!
  • デスクトップの選択は少々悩みまして,「KDEデスクトップ」にしました.
  • パーティション分割の提案として,出てきたのは,スワップに750MB,/に6.3GB,/homeに9GB.ホームはそんなにいらないので,ルートディレクトリと吸収合併させました.「パーティション設定の編集(E)」のボタンを押し,/homeにマウントされるところは,右クリックで削除を選択.そのままでは/の容量が変わりませんので,/のところを右クリックでサイズ変更.最大サイズを選ぶと,15GBほどになりました*1
  • 新しいユーザの作成のところで,「このパスワードをシステム管理者用のものとしても使用する(S)」にチェックがついていまして,これはそのままにしました.Ubuntuと同じく,一般ユーザでログインして,管理者権限が必要な作業では,自分のパスワードを入力するのでしょう(実際,その通りでした).
  • インストール設定のところで,最終確認.「ファイアウオールとSSH」という項目があり,デフォルトは「SSHサービスを無効にし、ポートを閉じます」です.続けて「(有効にしてポートを開く)」とあり,ここはクリックできるのですが,しても無駄でした.SSHを有効にするには,「変更(C)」のボタンを押して,チェックする必要があります.ここも少々悩みましたが,外からこの仮想マシンに入るような操作はしないので,チェックせず(すなわちデフォルトのままで),キャンセルして,「インストールする(I)」を押しました.

パッケージは1000以上ダウンロードして,インストールするとのこと.すぐに終わりそうにないので,外のページを見に行きました.

openSUSE インストール後

部屋を少し掃除していると,やっとインストール完了.自動で再起動,そして自動でログイン.緑色ベースの,これぞSUSEの画面となりました.KDEらしいアイコンです.GNOMEの標準設定では,上にメニューだとか各種アイコンが並びますが,この環境では下です.左下はウィンドウマークではなくて,先ほど予習したギーコで,これをクリックすると…Windowsのようにいろいろ出てきました.
マウス透過もできています.したくなければ,すなわち仮想マシンに没入したければ,先日設定した,右Altを押すだけ.もう一度押せば,離れます.
これはGuest Applicationsいらずってことか,ありがたい.のですが,画面サイズが800x600なのは嬉しくないので,変えましょう.ギーコ>アプリケーション>システム設定.「コンピュータの管理」の下の「ディスプレイ」…ですが,最大が800x600です.
やっぱり,Guest Additionsは,入れなあきまへんか.
Ubuntuと同じ方法では,パッケージが不足しています.ここはFedoraのときを思い出すべきでした.パッケージ,入れていきましょう.
カメレオン>アプリケーション>システム>管理者設定.認証要求時には自分のパスワードを入力し,ソフトウェア管理.
検索(E)のタブを選択して,gccで検索し,「gcc」と,「gcc-」で始まるパッケージすべてを選択しました.同様に「make」「kernel-default-devel」も.
ターミナル(ヤモリだとか>アプリケーション>システム>端末>ターミナル)を起動して,以下のとおり実行.

$ su -
(自分のパスワードを入力)
# cd /media/VBOXADDITIONS_3.
# ./VBoxLinuxAdditions-x86.run

そしてopenSUSEを再起動.….
なのですがそれでも,画面サイズは変更できません.
VirtualBoxのメニューで,仮想マシン(M)>フルスクリーンモード(F) として,強制的に本体と同じウインドウサイズにすれば,変わりました.
ただしこのとき,元に戻すろうとしてもホットキー(右Alt)が効きません.
画面下中央部になにやら隠れていまして,マウスカーソルを持って行くと,にょきっと現れます.フルスクリーンモード時に,VirtualBoxが提供するツールバーですね.右から2番目のアイコンをクリックすれば,元のサイズに戻りました.
元に戻れば戻ったで,仮想マシンのサイズはまた,最大800x600です.
もう一度,VirtualBoxのメニューで悪戦苦闘してみますか.仮想マシン(M)>ゲストOSのサイズを自動リサイズ(G) を選択してから,仮想マシンのウィンドウサイズを変えてみると…うわ,変わった! 緑のトカゲ>アプリケーション>システム設定>ディスプレイで,サイズは「864x615」だとか,中途半端な値になっている! 1ドット単位で,変更できるってことか!?
しかし1ドット単位まで変えたいというニーズはないし,1024x768といった,標準的なサイズに変更する,手軽な方法は結局,見つかりませんでした.少々心残りです.

*1:あらかじめVirtualBoxのウィザードのところで,ディスク容量を16GBにしていました.