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64ビットDebianのためのUSBメモリづくり

サーバ用PCが手に入ったので,久しぶりに,Debian(lennyのamd64)のためのインストーラUSBメモリを作って,インストールをしました.

用意するもの

ダウンロード

ISOファイルは何でも良いというわけではなく,initrd.gzとvmlinuzをダウンロードしたところのURLに「amd64」「current」が含まれていたので,うまく適合したようです.32ビット版を使いたければ,「amd64」のところを「i386」に読み替えてください.
あと,「Intelプロセッサだけど,amdでいいの?」と思った方は,ダウンロード中にでもDebian -- AMD64 移植版を読むことをおすすめします.

USBメモリに書き込み

1. USBメモリを,ダウンロードしたPCに差し込み,認識されるまで待ちます.USBメモリのフォーマットは,FATでかまいません.何か入っていたら,フォーマットしておく方が安全でしょうね.
2. syslinux-3.84.zipを伸張します.
3. コマンドプロンプトを管理者権限で開きます.操作は,スタート>すべてのプログラム>アクセサリ>コマンド プロンプトを右クリックして「管理者として実行」です.
4. コマンドプロンプトが出てきたら,syslinux-3.84.zipを伸張してできる中の「win32」のディレクトリに移動します.私の場合は,「cd \Users\ユーザー名\Desktop\syslinux-3.84\win32」というコマンドを実行しました.
5. それから,「syslinux.exe -ma USBメモリのドライブ名:」を実行します.問題なく処理が終わったら,コマンドプロンプトは不要ですので,exitを実行して終了させます.
6. ダウンロードした,initrd.gz,vmlinuz,それとisoファイルを,USBメモリにコピーします*3
7. USBメモリのドライブの直下に,syslinux.cfgというファイルを作ります.Windows環境だと,エクスプローラでドライブのファイルが見えるところに移動>白いところを右クリック>新規作成>テキスト ドキュメントとして,テキストファイルを作ってからそれをダブルクリックし,

default vmlinuz
append initrd=initrd.gz

と書いて保存してから,ファイル名をsyslinux.cfgに変えるのが,簡単だと思います.ただ,改行コードが気にはなります.私自身は,Cygwinで,「cat > syslinux.cfg」を実行して上記2行を流し込みました.
8. 書き込み作業はこれでおしまいです.USBメモリを取り外し,Debianをインストールしたいコンピュータに差し込んで,起動します.

*1:作業を通して,サーバ用PCそのものは使用しません.ただまあ,その起動させたいPCが,USBフラッシュメモリでブートできないとなったら悲しすぎますので,確認しておきたいところです.今時のPCなら,問題ありませんが.

*2:debian-503-amd64-businesscard.isoを選べば,おそらく64MBのリムーバブルメディアでもインストール可能なものができると想像しますが,試していません.

*3:Windows環境で数十MB以上のファイルのコピーをよくする人には,Fire File Copyがおすすめです.