わさっきhb

大学(教育研究)とか ,親馬鹿とか,和歌山とか,とか,とか.

言語資源の展開:ターミノロジー,オントロジー,シソーラス

昨日は,愛知大学豊橋キャンパスというところへ行ってきました.
ルートは,和歌山電鉄貴志川線オーシャンアロー,のぞみ,(名古屋〜豊橋は)こだま,豊橋鉄道渥美線
渥美線は,我らが*1貴志川線と似た感じの,駅数が十数個の単独路線です.初乗りが130円と安いのと,昼間でも15分間隔の運行というのは,うらやましい限りです.
愛知大学前まで6分,130円.んで駅を出て右を向けば,愛知大学のキャンパスです.会場変更がありましたが,掲示のおかげで迷わずに着けました.
午後1時半に開演.情報知識学会主催の,第14回情報知識学フォーラムです*2.はじめに3人の方が,「ドメインオントロジーの構築と利用」「日本語テキストからの複合語用語抽出」「自然言語処理を意識した日本語シソーラス」という題して発表20分+質疑10分で講演され,休憩のあと,講演者お三方をパネリストとして,パネルディスカッションが催されました.
聴講者も質問できるというところで,私も,手を挙げさせていただきました.「オントロジー構築でも,用語抽出でも,日本語シソーラスでも,どんな段階までいったところで,学会発表あるいはWeb上でリリースとしているのか」という質問をしました.
これに対して,「分類観点ができたところが一つ目の段階」「操作系*3まで作ってWeb上で使えるようにしたい」「1年〜1年半ごとにバージョンアップをしている*4」というご回答をいただきました.
それを受けて,進行役の方がおっしゃった,「日本では,知識や情報を売り出すことが難しい」には,少し考えさせられました.自分自身,研究室内であれこれシステム構築に携わり,学会発表しているものの,その成果として得られた「情報」については,公表できずにいます.コンテンツの公開を前提とするプロジェクトに関わるか,権利の問題の生じそうにないところを開拓しないと,いけませんね….
少し戻して,質問の前に少し話したことを,補足しておきます.複合語の抽出については,それが目的ではなく手段として,聞いた内容よりももっと単純な作業を実施したことがあります.今,自分の業績一覧を見直してみると,2003年5月の情報知識学会での発表が見つかりました.明日の学生発表*5にも,予稿の中で記述がありました.
同日の夜に追記:会場,ほぼ満席だったのはいいのですが,部屋の後部で人が行き来できなかったのは,つらかったですね….

*1:何だそれ.

*2:http://wwwsoc.nii.ac.jp/jsik/bukai/sgml/forum2009Annai.html

*3:うちらの卒論や学会発表などで「インタフェース」と書いている箇所のことですね.

*4:今はバージョン7ともおっしゃっていました.探すと…あった: http://ruigo.jp/

*5:http://db-event.jpn.org/deim2010/