わさっきhb

大学(教育研究)とか ,親馬鹿とか,和歌山とか,とか,とか.

100mを20秒で走れるかテスト

私を含め大学教員というのは,
「今から100mを全力疾走してもらうぞ.20秒以内で走れよ.よーい,どん! ほら,何をぼやぼやしとんねん.ぼおっとしとる間も,時間が過ぎんねんぞ.考えるな,走れ! …みんな,20秒オーバーか.まったく,基礎体力がないのお」
という意識で学生を指導し,期待する能力や意欲のなさに,嘆くものなのでしょうか.
対案となるような,学生への働きかけを,考えてみました.
「みなさんの基礎体力を確認したいと思います.10分後に,ここで,100mを全力疾走してもらいます.時間としては,20秒以内というを目安を設けることにします.ただし,20秒で走れたらいいというのではなく,ゴールに向かって全力疾走できるかどうかを見たいと考えています.10分間でウォーミングアップしてください.時計を使って,走ってみて計るのもいいでしょう.心臓発作には注意してください.注意のしようもないのですが(笑)」
ポイントは:

  • 準備時間をとります.準備の際に,何をすればいいかを1,2例,挙げます.プログラミングの基礎能力の確認であれば,本などをチェックする時間,一度書いてみて動作確認をする時間に相当します.
  • 目的を明確にします.数値(上の例では100mや20秒)は,行動する学生への目安であり,「100mを20秒以内で走れること」が達成させるべき目標ではないように留意します.
  • 緊張よりも弛緩,北風よりも太陽です.

あとは,20秒も全力疾走できないことがあらかじめ分かっている学生や,走らせてみて100mを20秒以内で走れなかった学生へのケアについても,考えておかないといけませんね.