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入学祝いにノートPC

合格が決まったみなさん,後期試験の合否がまだだけど,もし落ちても滑り止めの大学に入る予定のみなさんへ.
3月のうちに,入学祝いにノートPCを買ってもらい,使いこなしましょう!

目次

  • 購入の方針
  • 購入の前に
  • 製品を知る
  • 余談:「スペック」って?
  • 購入してもらう
  • 余談:購入される方へ
  • いつまで使う
  • OS
  • Office
  • その他アプリ
  • アプリ使用の心得
  • 余談:開発環境
  • USBメモリ
  • 余談:もっとUSBメモリ
  • 経験値を得る

購入の方針

PC購入の方針は,「高性能コンピュータより,手になじんだコンピュータを」です.とはいっても,買った瞬間から手になじむというものではありません.在学中に,じっくりたっぷり使っていきましょう.
デスクトップかノートかですが,おすすめは,ノートPCです.持ち歩けます.そして「自分だけのPC」ですから,愛着を持つことができます

購入の前に

では購入…その前に,一つ,確認です.
入学する大学・学部・学科のルールとして,指定のノートPCを購入しなければならないか,入学時に配布されるとあれば,それに従うほうがいいでしょう.

製品を知る

ここに書いたことを最後まで読んだら,まずは近所のパソコンショップへ足を運びましょう.できれば,複数のお店へ.はじめの1軒は地元で,あと小旅行を兼ねて秋葉原日本橋を散策するのも,いいでしょう.お金を出してくれる人か,出してくれないけどコンピュータに詳しい,ごきょうだい・ご親類と一緒に行くのも,楽しいものです.
そこでまずは,たくさんのPCを,目に入れましょう.そして,大きさとキーボードの感触から,自分が使う姿をイメージしてみましょう.スペックや価格も見て,これが欲しいというものを,決めましょう.型番と,最も安かった価格とお店をメモして,帰宅したら,ご家族の方,もしくは入学のお祝いを買ってくれる人に,交渉です.

余談:「スペック」って?

「スペック」というのは,specificationの略で,「仕様」とも言います.簡単に言うと,そのパソコンの基礎データです.CPUの種類やクロック周波数,メモリ・ハードディスク(HDD)の容量,その他もろもろが書かれています.一般に,数値が大きければ大きいほど高性能ですが,その分,価格も高くなります.
メモリとハードディスクの単位について,GB(ギガバイト)とTB(テラバイト)を覚えていれば十分でしょう.1バイトという基本的な単位があって,それが千倍で1KB(いちきろばいと),その千倍が1MB(いちめがばいと),その千倍が1GB(いちぎがばいと),さらに千倍が1TB(いちてらばいと)です.
今ならどんな値がいいかを,どうか私に尋ねないでください.実機をたくさん見れば,おおよその値が分かってきます.

購入してもらう

購入そのものは,お金を出してくれる人に,お任せしましょう.大学生活に向けたメッセージを添えてくださるかもしれません.
受け取ったら(自分も買いに行ったのなら,それを持って帰宅してから),まずは感謝の気持ちを伝え,そして喜んで箱を開きましょう.

余談:購入される方へ

使用中にどんなトラブルが生じるか分からないので,少額の追加料金を支払って,店舗が提供する最大限のサポートをつけてあげてください.

いつまで使う

いつまで使えばいいかですが,「3年終了まで」が一つの目安になるかなと思います.
2年以内で買い換えは,早いです.
3年を超えて,何年でも使えるのかというと,「HDDのクラッシュ」という名前のトラブルによって,使えなくなる可能性があります*1
HDD以外にも,紛失だとか,何らかの要因で,愛用のノートPCが突然使えなくなる日があるかもしれません.日ごろから,コンピュータの中の何が「なくては困る」か,「ときには必要」かなどを判断し,分類しましょう.
3年終了までを目安にする理由は,もう一つあります.4年生になれば,研究室の最先端のコンピュータを使わせてもらったらいいのです*2

OS

OS(オーエス)は,オペレーティングシステムとも言います.
これは買う時点で確定の話ですが,Windowsから始まるものなら,何でもかまわないと思います.在学中に,そのOSが使えなくなることは,ありません.最先端のものは,それなりに高いスペック(そして高額)が要求されます.
MacLinuxは,大学が指定するのでない限り,新入生の選択肢としては,すすめられません.
そして,Windows用で有料無料の良いソフトウェアを取り入れ(インストールする,といいます),活用していきましょう.一度使ってみたけど不要と思ったものは,遠慮なくアンインストールしましょう.

Office

ソフトウェア(アプリケーション,略してアプリとも言います)の中で,Officeと呼ばれるものは,大学生活の必需品です.
具体的には,Word, Excel, PowerPointです.順に,ワードプロセッサスプレッドシート*3,プレゼンテーションに対応します.
これに限っては,少々高いようでもMicrosoft Officeを使いこなすことをおすすめします.Microsoft Officeは,製品が何種類もありますが,学生証の発行を受けてから,アカデミック版を購入するのが,コスト面でもっとも優れています*4

その他アプリ

私の経験で,必要と思うものを,箇条書きにしてみました.

いずれも,無料なのに高品質・高性能なものがあります.Webで調べて,まずは試用し,そして良いものを使い続けてください.
アプリではありませんが,壁紙にも,こだわりたいものです.

アプリ使用の心得

キーワードは,2つ:「ライセンス」と「バージョン」です.
ライセンスについて,もう少し,書いておきましょう.
1枚のディスク,あるいはダウンロードしたファイルを使って,複数のPCにインストールしてよいかどうかは,ライセンスによります.
あこがれのご親類のおうちで,CDあるいはDVDを失敬して使う,というのは,そこのお兄さん(お姉さん/おじさん/おばさんかも)に迷惑をかけるので,しないように.

余談:開発環境

本格的にプログラミングをしたければ,開発環境・実行環境を作りましょう.
統合開発環境というのが,今も昔もありますが,最初からこれを使うのは,プログラマの視野を狭めます.
基本は「コマンドを実行し,出力を見て,次に何をするか決める」です.そういったコマンドを実行するためのソフトウェアは,Windowsにもコマンド プロンプトというのが備わっているのですが,貧弱です.Unix系統のソフトウェアを,是非ともインストールしましょう.
VMware Playerに代表される仮想化ソフトウェアを使えば,1台で,WindowsLinuxを同時に動かせます.
Cygwinは,全部ダウンロードしてインストールすると,ファイル数が洒落にならないくらい作られますが,ともあれWindowsの中だけで機能しますので,割とメンテナンスがしやすく,私自身,日常よく使っています.
そのうち,リモートログインというのが,必要になるかもしれません.PuTTYがおすすめです.
コンピュータ間でファイルをやりとりするには,まずはWinSCPを使い,コマンドに慣れてきたら,lftp(単一,または少数のファイル)やrsyncディレクトリ丸ごと)が使えるようになるといいでしょう.
SubversionやGitは,レベルの高いプログラマなら当たり前のように使っている,ファイル管理のソフトウェアです.コマンドもGUIアプリもあります.

USBメモリ

USBフラッシュメモリ」とも言います.容量や値段がさまざまですが,2000円以内で手ごろなものを買いましょう.
入学当初から,最低1つは欲しいところです.用途は,「バックアップ」と「データのやりとり」です.自分のノートPCの中のファイルを,大学の計算機に,あるいは友人に送るとき,もちろんその逆にも,便利です.

余談:もっとUSBメモリ

大学生活に余裕ができ,もっとコンピュータを活用したいという人は,ネトゲにはまるよりも,さらに1個か2個,USBメモリを購入して,そこに生命を吹き込みましょう.
一つは,そのUSBメモリに,Windows用のポータブルソフトウェアを入れることです.PortableAppsを試してみましょう.
あと一つは,LinuxのLive USBというものです.あなたのでもお友達のでも*8,そのLive USBを差し込んでからPCを起動すると,Linuxとして立ち上がります.PCの中のHDDには,意図的に操作しない限り,何か書き込むということはありません.これは,Windowsが立ち上がらないなどのトラブルを解決するのに,役に立つかもしれません.
どんな用途でUSBメモリを使うにせよ,いずれも,メンテナンスを欠かさずに.そして,個人データを入れているものは,なくさないようにしましょう.

経験値を得る

コンピュータを使っていきながら,「自分のトラブルを,他の人に助けてもらう」「他の人のトラブルを見たとき,解決に協力する」という機会が得られたら……素晴らしい経験だと思います!

*1:知識とHDD購入費用を取得し,壊れる前に取り替えるというのも,パソコン活用の醍醐味ですが,すべての大学生におすすめできるものではありません.

*2:ここに書いたことをすべて行ったら,学部学科がどこであっても,コンピュータ設備の充実した研究室・ゼミを志望することになるでしょう.

*3:通称「表計算ソフト」です.

*4:入学後に購入するのでも,特に問題ありません.大学1年生の4月から,Wordでレポートを書いて提出ということは,ありませんから.

*5:今どきのノートPCなら,90日間使えるウイルス対策ソフトが入っていると思います.それを当面使い続けてかまいませんが,期限間際に,より良いものを検討しましょう.

*6:Word,ExcelPowerPointのファイルはいずれも,「内容が変わる」可能性があります.PDFファイルは,ファイル作成が「完了」という意味になります.とはいっても,元のファイルも残しておくべきなのですが.

*7:Wordは,「ワードプロセッサ」であって,「テキストエディタ」ではありません.

*8:大学のPCでは,管理上,できる可能性は低いでしょう.