わさっきhb

大学(教育研究)とか ,親馬鹿とか,和歌山とか,とか,とか.

教員採用おめでとう!

ようやく新年度になったので公表しますが、4月1日付けで奈良先端科学技術大学院大学助教(情報科学研究科)に採用されました。「小町はどこに行くのだ」という問い合わせがここしばらく相次いでいたので、おおっぴらに書くことができてほっとしています。

4月1日から松本研の助教になりました - 武蔵野日記

おめでとうございます.今後のご活躍に期待します.
以下,昔話です.

Q. 助教ってなんですか?
A. これまで「助手」と呼ばれていたものです。大学の教員のランクは上から「教授→助教授(~=講師)→助手」だったのですが、助教授は別に教授を「助け」るわけではなく独立した研究もするし、助手も実態は補助をしているだけではなく教育もしていたので、実態を反映して数年前から全国ほぼ一斉に名前を変えました。本当は(旧)助手を(新)助教授にしたかったのでしょうが、名前が衝突して紛らわしいので、新たに助教という名前にしたようです(この名称自体は明治時代に使われていたものを復活されたものです)。文系は「助手」というランク自体が存在しないかもしくは奨学金的な役割しかないので、文系(もしくはイギリスやオーストラリアの大学)で言えば「(専任)講師」に当たるのが工学の「助教」になります。私立大学は大学によってさまざまですが、私立大学でもだいたい「(専任)講師」に当たるものとになります。(英語では Assistant Professor つまり「助教授」になります)

准教授や助教という職位ができるまでは,法文上は,助教授や助手は,教授を「助け」る仕事でしたよ*1.(専任)講師も.以下「(専任)」は省略します.
英語表記ですが,かつては

  • 助手は,Research Associate
  • 講師は,Assistant Professor
  • 助教授は,Associate Professor

が主流だったかなと記憶します.今の私の大学では

  • 助教は,Assistant Professor
  • 准教授も講師も,Associate Professor

です.
今の大学に着任したときから,実は,助教授も講師も英語ではAssociate Professorでして,教員当経費*2が,助教授と講師で同額でした*3
独法化してからはそんな名目がなくなり,予算はどんぶり勘定で大学にやって来て,配分は学部や学科で決めるようになりましたが.
もう一つ,私は1年間だけNAISTで助手として居させてもらったのですが,そのときに広報資料が作られ,助手の英語表記は確かInstructorだったと記憶しています*4

追記:

「大学の人事は直前まで公表しないもの」<今まで見てきたいくつかの例を思い返しても、たしかにそうなんだよなー。なんでそうなってるか気になるけど、割とネガティブな理由な気がして聞けない

http://b.hatena.ne.jp/y_yanbe/20100401#bookmark-20469608

個人的に聞いたり読んだりしたことがあるのは「教授会で承認されたら公表可」ですね.
実のところ私自身,NAIST新採のときから,そこにいるのは1年間だけという前提でした.D3の3月に,今のボス*5が研究室にいらして,話がまとまり,週の4日はNAIST,1日は今の大学で1期生=3年生の指導のお手伝いをしに行っていました.

*1:wikipedia:教員の職階…には助教授の言及がないので,助教授と准教授の違いを確認 | Chase Your Dream !も.

*2:きょういんあたりけいひ,と読みます.「あたり」の漢字は,これで良かったか分かりません.

*3:独法化の半年前に,助手から講師になったもんで,10月に予算が増えてうれしくなったのを覚えています.文科省からそういう措置があったのか,大学での予算措置だったのかは,分かりませんが.

*4:資料は持っていませんが.

*5:ボスの大学での指導教官は,私の指導教官と同じ.なので兄弟弟子の関係です.