わさっきhb

大学(教育研究)とか ,親馬鹿とか,和歌山とか,とか,とか.

ここ最近の用語解説

B3,B4

3年生がゼミに来て,研究室のみなが自己紹介をしたとき,はじめに覚える妙な単語は,「B3」「B4」なのかもしれません.

B, M, D
マスターコースのx年生は「Mx」と表記されることがあります.2年間しかありませんから,「M1」か「M2」です.
ドクターコースのx年生なら「Dx」です.3年間ですから,「D1」「D2」「D3」ですね.
留年生については,「M3」「M4」「D4」「D5」「D6」といった俗称もありますが,学修課程上,マスターコースは2年まで,ドクターコースは3年までです.
学部についても少し書いておきましょう.多くの大学生は自分の学年を単純に「x年」と言うと思います.それに対して先生方は,研究室で,大学院生とコミュニケーションをとることが多いこともあって,「学部」「マスター」「ドクター」と分け,そのあとで学年をつけます.
マスターのM,ドクターのDに対応する,学部の略称は「B」です.学士を表す英単語のbachelorにちなんでいます.
先生からもらう文書に,B1とかB3とか書かれていても,もう迷いませんね?

大学院 - わさっき

シーズ

消費者の求めている必要性を「ニーズ」、メーカーのもっている特別な技術や材料を「シーズ」といいます。特に、消費者の求める商品の機能を追及したり、問題を解決するような新商品や新規事業を生み出すことを「ニーズ志向」、技術的に可能であるということから新しいアイデアを得て、新商品や新規事業を生み出すことを「シーズ志向」と呼んでいます。

マーケティングがわかる事典 オンライン版 | 日本リサーチセンター

綴りは,ニーズはneeds,シーズはseedsと推測するのですが,英辞郎,スペースアルク,Merriam-Webster Dictionaryを見ても,そのような見出し語はありません.なので,和製英語と思われます.
当雑記では,ニーズ志向かニーズ指向か - わさっき授業,研究 - わさっきでこれらの言葉を何気なく使っています.
「目的のためなら手段を選ばない」のがニーズ志向,「手段のためなら目的を選ばない」のがシーズ志向です.というのは信じないように.しかしこれらに基づく行動って,ちょくちょく見かけますね….

SEO

まっとうには:

SEO  【Search Engine Optimization】 (サーチエンジン最適化)

サーチエンジンの検索結果のページの表示順の上位に自らのWebサイトが表示されるように工夫すること。また、そのための技術やサービス。Webサイト構築などを手がける事業者の中には、SEOをメニューに用意しているところもある。

SEO(検索エンジン最適化)とは - IT用語辞典

ひねくれると:

*2:授業中に「突然入り込んだ人でも,その場所の位置づけが分かるような配慮が,SEO検索エンジン最適化です」と言ってしまったような気がする…もちろんこれは間違いで,トップであれ内部のページであれ,適切なページに飛んでもらうよう,主に検索エンジンのロボットに配慮するのが,SEO検索エンジン最適化です.

2007年4月9日〜13日 - わさっき

休憩


チェックイン,チェックアウト

Subversionを学んで最初に引っかかるのは,様々な用語だと思います.リポジトリだとかレポジトリだとか,チェックインだとかコミットだとか,競合だとか衝突だとかコンフリクトだとか.私も苦労しました.異論は認めません.
その中でも「ん?」なのは,「チェックアウト」です.日常の使われ方と違っています.日常は,といってもホテルくらいですかね.
その反対は「チェックイン」です.ホテルのほか,空港での発券手続きのところにも「Check-in」なんて書かれていたりします.
Subversionでも「チェックイン」という言葉はあります.それは「コミット」と同じ意味です.「コミット」のほうがよく使われますが,私自身は,Linux上でコミットするときには「svn ci」と書いて,あとはオプションをつけたりつけなかったりします.このciはcommitの一部ではなく,check inの略です.もっと脱線したいけど,本題に戻ります.
Subversionの「チェックイン」と「チェックアウト」という言葉,なんでペアになっていないのでしょうかね….
んでその答えを,推測を交えて話しますが,Subversionよりも古い,バージョン管理のソフトウェアでは,チェックインとチェックアウトを,対として使用していたのだと思います.
具体的にはこうです.リポジトリに管理用データが入っている状態で,作業コピーを作る行為を「チェックアウト」と呼びます.
そして作業コピーを編集したあと,満足のいったところで,それをリポジトリに反映させるのが,「チェックイン」です.
Subversionとの違いは,チェックインのあとです.古いバージョン管理システムでは,チェックインをすると,それまで使っていた作業コピーが消滅するか,または無効化されます.無効化された作業コピーを再度編集して,チェックインしても,認められないのです.どういう仕掛けでそれが実現できるかというと,作業コピーの中に「.svn」相当のファイルかディレクトリを置く方法のほか,リポジトリ側で,何らかのロックを施すことでもできそうな気がします.チェックアウトして,チェックインがまだというときには,リポジトリの中にロック用のファイルを置くか,パーミッションを変えるのです.ともあれ…
この考え方では,1回のファイル処理は「チェックアウト」「ファイル編集」「チェックイン」となります.もちろん完成までにこの作業を何度も繰り返します.複数人によるファイル編集というのも,あり得るでしょうね.編集は,ファイルの中身を変えるほか,ファイルの新規作成や削除,ファイル名変更も含めて,考慮したいところです.
そうして年月が経過し,より使いやすいバージョン管理ツールが求められ,開発されていく中で,Subversionでは「作業コピーの永続化」がキーポイントになっています.こんな概念があるのかわかりませんし,Subversionよりも前にバージョン管理で,永続化がなされていた可能性もあります.
ともあれこうです.チェックアウトは1回だけして,作業コピーはいらないやっとなるまで,残しておきます.これが永続化です.
さてそのリポジトリと作業コピーが1対1,言い換えると,そのリポジトリに結びつけられる作業コピーが一つだけだったら,基本動作は「ファイル編集」「チェックイン」となって,あとはその繰り返しです.チェックアウトが,ループの外に出た格好ですね.
しかし現実的には,リポジトリと作業コピーは1対多です.リポジトリに紐付けされる作業コピーは複数あります.あちらさんでチェックインし,リポジトリに登録された内容を,うちとこで取り入れるには…その都度作業コピーを消して,チェックアウトするというのは鈍くさいですね.通信量も多くなりそうだし.
チェックアウトと別の機構が必要となり,生まれたのが「アップデート(更新)」です.
サイクルはこうなります.チェックアウトは最初の1回でサイクルの外,これは変わりません.サイクルは,「アップデート」「ファイル編集」「チェックイン」です.そうそう,チェックインの直前にアップデートをせよなんていう流儀もありますね.
しかし明らかに,アップデートとチェックインという名前は,対をなしていません.かといってアップデートの行為をチェックアウトと言うのも不自然ですので,ここは反対に,チェックインの動作に別の名称を与えましょう…ということで名付けられたのが「コミット」です.
Subversionのクライアント側の編集スタイルが,最初の1回,チェックアウトを行い,あとは「アップデート」「ファイル編集」「コミット」の繰り返しになっていることは,これで説明できるんじゃないですかね.

「チェックイン,チェックアウト」の補足

上に書いたのは,昨日の研究室ゼミで話したことをベースに,「Subversionよりも古い,バージョン管理のソフトウェア」としてRCSを裏取りし,一応は筋が通るように文章化したものです.RCSについては以下の情報を参考にしました.

技術的に正しい文章とするためには,様々なバージョン管理ソフトウェアを広く深く知っておく必要があり,自分はそこまで至っていないことを,申し添えます.