大阪府の橋下徹知事の指示で、府職員に府庁舎周辺道路などでの路上喫煙を禁じた結果、職員たちが喫煙場所を求め近くの大阪城公園に集団移動。昼休みに約100人が喫煙し、公園内など公共の場所での路上喫煙をしないことを求めた大阪市の路上喫煙防止条例の努力義務に反しているとして、府が市から注意を受けたことが28日、分かった。
http://sankei.jp.msn.com/life/trend/100629/trd1006290011000-n1.htm
それより前には
禁煙のエリアを定めると,確かにそこでタバコを吸う人はいなくなるけれど,その周辺で,取り締まられる可能性が低いエリアにタバコを吸う人が集まるということ,そしてそういう吸いたい人々の動きを踏まえて,禁煙政策を決め,禁煙エリアを定めなければならないことは,もっと広く知られていいと思います.
和歌山大学でもかつて,全学禁煙という学長(当時)の方針*1が各学部の議論を通じて全学レベルの承認には至らず,学内に喫煙エリアを設けて運用し今に至っています.昔ちょっと,書いたことがあります.
「研究に支障が出る」は分かりやすい理由の一つですが,私が自分の関わった範囲内で知った論点は,大学教育において喫煙をどのように位置づけるのかです.「自分は健康を考えて吸わない」では不十分であり,周囲がマナーを守りあるいは守らずに吸っているときに,自分はどのように行動すればいいのかというのは,20歳前後の大学生活の中で,考えておくべきことの一つのように思えます*2.