わさっきhb

大学(教育研究)とか ,親馬鹿とか,和歌山とか,とか,とか.

「スティーブ・ジョブズ 脅威のプレゼン」を大学教育に適用するなら

スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン

スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン

ジョブズのプレゼンは一日にしてならず」というのを実感した本でした.いや,「ジョブズは一日してならず」のほうがいいか.
記述に関しては,いくつか『プレゼンテーションzen*1を,なんともタイミング悪く引用しているように思いました.
「ヘッドライン」という言葉が序盤で多用されていました.プレゼンでは使わない言葉です.テレビのニュース番組で見かける言葉ですが,まあそういうのを狙うということですね.キャッチフレーズとも少々違うように感じました.
ヘッドラインについては,大学の90分の授業の終わりに,その日の内容を30字程度で表すとどうなるかを学生に書かせ,集約して公表するのが,授業を振り返られるとともに要約力を高めるのにいいのかもしれません.
あとは,ジョブズではないのですが,質問対策の方法が,読んでいて参考になりました.

  1. たずねられる可能性が高い質問をリストアップする.
  2. 想定した質問を「バケツ」に入れる.
  3. カテゴリーに対するベストな回答を準備する.
  4. 質問をよく聞いてキーワードを探す.
  5. 質問者の目を見ながら,自信を持って回答する.

(pp.332-333より抜粋)

実際には箇条書きの間に注意事項も添えられています.その中の『ポイントは,バケツを考えれば回答を用意しなければならない質問の数を減らせる点だ.7種類もバケツをカテゴリーを用意すれば,ほとんどの質問に対応できる』(p.332),『(カテゴリーに対するベストな回答は)どのようなたずね方をされても使える形にしておくこと』(p.333)の2点は,抜き出しておく必要があるでしょう.
質問対策(想定質問)も,場当たり的ではなくコストパフォーマンスが高くなるように行え,ということですね.まずは自分の来週発表でよく考えてみて,それから学生にも広め用途思います.