とき:2010年8月26日(木) 日本時間午後2時少し前(現地時間午前8時少し前)
ところ:
「お.やっとアンテナが立ったか.家にかけとかな.…」
「もしもし〜」
「俺やが」
「あなた〜.一体どないしたんよ! 着いたらかけるって言うてたのに」
「すまんすまん.なかなか暇がとれんでな.ホテルの部屋からの国際電話は,つながらんし」
「まあええわ.それで,発表は終わったん?」
「ああ,無事にな」
「おつかれさん」
「おう.ところでそっちは,昼過ぎか」
「せやけど」
「こっちは朝食をとって,表に出たところや」
「そうそう,あなた」
「んむ?」
「子供の声,聞きたい?」
「せやなあ」
「代わるで」
「あ〜」
「お! うちの子か,パパは今,リトアニアっちゅうところにおるんやで」
「い,あ」
「せや.リ・ト・ア・ニ・ア,や」
「あ」
「ん.言うてみてくれてんな.ほな,ママに代わってくれるか」
「…もしもし〜」
「おうよ,うちの子,元気やないか」
「せやで,さっきな,『ぱぱ』『元気?』『ファイト!』って言わしてみてんけど,聞こえた?」
「俺ら親馬鹿やのう」