「ただいま」
「おかえり〜.晩ごはん,できてんで」
「んん…このにおいは,キムチ鍋か?」
「当たり!」
我が家流 キムチ鍋 - わさっき
「ほな食べよか」
「あいよ.それにしても,もしかしたら…」
「ん?」
「この子には初めてとちゃうんかな,キムチ鍋って」
「せやな! けど味噌をよおけ入れたんで,大丈夫やと思うで」
「ふむふむ」
「せやけど,汁が飛びやすいから,よだれかけ代わりに,首もとにタオル巻いとかんと」
「はあ.って,巻けるんか?」
「ちょっと,取ったらあかんやんか!!」
「普段から,よだれかけなんかしてへんからなあ」
「うーん,しゃあない,このままでええわ」
「開き直ったか」
「あ,早速服につけるし!」
「ありゃりゃ」
「……」
「……思ったんやが,この子,上半身裸にして食わすか?」
「あっははははは〜」
「いやそんなに笑ろてくれるとは」
「あたしも今,同じこと考えてた」
「はっははははは〜」