わさっきhb

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王将ばっかり見るな

将棋は,自分の王将(王さん)を取られないようにしながら,相手の王将を取ろうというゲームです.
だからといって,自分の王将ばっかり見ているのでは,到底勝てません.急戦を目指すのでない限り,序盤は王将を金銀などで囲うことになります.常に盤面全体を見て,持ち駒にも注意しながら,最善手の連続で「有利」「優勢」「必勝」の状態へ持って行きたいものです.ときには勝負手を繰り出さないといけないかもしれませんね.
さて,プログラミング演習で頑張っているみなさん.
これを取ったら勝ちというような,相手の王将こそ出ませんが,自分の王将ばっかり見ているかのように,画面を,自分のソースファイルをじいっと見て,演習時間が終了している,ということはありませんか?
やはりそこでも,ソースファイル以外のところに目をやれるようにしたいものです.どんな支援ツールが使えるのか.本や,Webの情報で,有益なものはないか.コードにする前の段階で,考えておくべきことはないか.多くの先生が言っていると思いますが,紙と鉛筆は,プログラミングをするときにも,不可欠なのです.
先生やティーチングアシスタントの人に質問をしてみたら,将棋で言う,自分の駒を取られる状態になるかもしれません.しかしあなたの王将を取ろうとするような,先生・ティーチングアシスタントはいません.スタッフは敵でも門番でもなく,あなたの問題解決を支援してくれるパートナーなのです.
盤面と,自他の持ち駒,それに残り時間にも注意をして,最後には鮮やかな詰め上がりを見せてほしいものです.
……と,あとスタンプ1個で来年のぎょうざ倶楽部*1の会員になれるという者が,王将,王将と言っても説得力を持たないのですけどね.

追記

こんなこともありました.先日,どれだけ何回ファイルを変えてもコンパイルがうまくいかないと相談がありまして,エラーの内容を見せてもらったら,サンプルファイルを置いているディレクトリ上で,ccを実行していたのでした.そのディレクトリの所有者は私で,もちろん,その学生が書き込める権限を与えていません.一生懸命あれやこれやとファイルを変えているのとは,別のディレクトリにいたのでした.
コンパイルに限らず,入力ファイルをあれこれ修正しても,コマンド実行時のメッセージが全く変わらないときは,立ち位置といいますか視点・視野といいますか,Linuxのシェルにおいてはpwdコマンド実行して,カレントディレクトリを再確認したいものです.
演習の範囲を超えますが,リモートログインを多用するようになると,どの計算機上でコマンドを実行しているのかにも気を配ることになります.いやよくあるんですよ,リモートで実行すべきコマンドをローカルで実行してしまったり,ターミナルのタイトルバーやプロンプトに書かれているホスト名を信じ切って,実際にはそこと違うサーバに入っていたり.