パブリックスピーカーの告白 ―効果的な講演、プレゼンテーション、講義への心構えと話し方
- 作者: Scott Berkun,酒匂寛
- 出版社/メーカー: オライリージャパン
- 発売日: 2010/10/27
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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特に,おすすめなのが「これ以上ひどい目には遭えないでしょう」(pp.195-206).キャプションを書き出してみます.
- グルジア語を話せる人はいますか?
- SWATチームが来たらどうするか
- ステージに向かう私を待ち受けていた奇妙な出来事
- 説教に死す
- CEOのデモが失敗
- 何も燃やさないで下さい
- 突然のエロはお断り
- 眠る人を見た
- 最悪の場合あなたを撃つことがあります
- 電車のせいにしないでください
- どこで働いているのですか?
- スライドからは目を離さないこと
- なぜスーパースターに逆らうとよくないのか
- 誰にも話さないで欲しい話
- 座る場所にご注意
- 新しい話をして下さい.今から5分後に
- 鏡でチェックしよう
- 防水はあなたを救うことができません
- なぜバーで講演してはいけないのか
鉄道システムの文句を,聞き手にその中の人がいると知らずに並べ立てるだとか,自分が話している途中でOMON隊員(SWATのモスクワ版)が6人,銃を構え無言で入ってきて,一人だけを連れ出して去っていくだとか,1,200人収容できる部屋で聴衆が5人しかいなかったのは,Linus Torvaldsのトークの裏だからとか,URLを間違えてオーマイガーとか.
それで今,私のプレゼンで,何か大きなトラブルをしでかしたかなあと,記憶をたどってみたのですが,良さそうなのが見つかりません.しょうがないので,モスクワ郊外で発表したときのことを書くことにします.
あれが,自分にとって初めての,「原稿を棒読みしない英語口頭発表」でした.それまでの国際会議発表では,最初のスライドだけ暗記し,2枚目以降は原稿を読んでいました.
モスクワの発表には,妻も同行しておりまして,私がつっかえつっかえ話しているのを,ハラハラしながら聞いてくれていたそうです.
今は,まあ自分なりのスライドの作り方,話し方を持っていますので,大丈夫です.原稿は毎回作り,発表の場に持ち込みますが,話すときには演台*1まで持って行くことがなくなりました.妻と2人1室のときでも,発表の前日の晩だけは,自分の時間が必要なのですが.
*1:演台と演壇は間違えやすいのですが,p.160に解説があります『演壇の後ろには立たないこと.もしそうしたら,間抜けに見えること請け合いです』.ま,そうですね.