「ただいま.何やて,うちの親戚からええもん届いたんやて」
「せやねん」
「ほお」
「でな,この子,これ持っていろいろ言うんやで」
「へえそうか,ちょうど来たな.ただいま.ほりゃ持ってみ」
……
「はな」
「え? あ,そうや,鼻や」
「めぇ」
「せやな,けど目ぇはつっつかんほうがええぞ」
「くち」
「せやせや」
「ほっぺた」
「お,そんなんも言えるんか!」
「ほし」
「せやな,これはお星さんや」
「てぇ」
「おっと…この緑色のはな,クリスマスツリーやねん」
「?」
「これたぶんな,てっぺんにお星さんのついたクリスマスツリーを,右の腕でだっこしてな,そいで持ってる状態やと思うんやな.右腕,分かるか?」
「みぎ…んで?」
「腕,な.ここの部分」
「ぶぶん!」
「まあええゎ.クリスマスにはちと早いけど,サンタさんから,ええもんもろたなあ」
「ちがぁう.ママから!」