「大学のときの同級生がな,今年結婚するねんて」
「ん? 俺の知っている人かいな」
「結婚式のときに,スピーチしてくれた人やねんけど」
「ああ,はいはい」
「式自体はもうちょっと先やて」
「招待状来たら,行くんか」
「そのつもり.『お子さんといっしょに,来てね』て一筆,書いてるし」
「ほな行ったらええな.何なら俺は,車で送り迎えしたるで」
「それで今日もな,うちの子に合ったドレス,ないかなあって探したけど…」
野暮な解説:この会話をしたのは1月2日.初売りのお迎えの車内でした.
「あったんか?」
「ええのんあったら買おうと思っててんけど,なかった」
「しかしそんなん,直前でも,レンタルでも,ええんとちゃうか」
「そやね」
「うちの子,着飾って…」
「?」
「花嫁さんより別嬪さんになったら,あかんで」
「そうなるかもね」