わさっきhb

大学(教育研究)とか ,親馬鹿とか,和歌山とか,とか,とか.

9ページ半から6ページへ

10月に投稿していた国際会議の件,年明けに,査読の結果が届きました.採択です.ゴールデンウィーク明けにオランダへ行って,発表してきます.
なのですが,Full paperではなくShort paperとしての採択です.1月31日までに,規定ページ数にして,カメラレディ原稿を送れとのこと.ページ数は,メールに書かれておらず,Webサイトで探すと…6ページですか.特定のジャンルでのShort採択は8ページ,そうでなければ6ページというのは,ややこしいなあ.
9.5ページの原稿を,6ページにせなあきまへんねんな.ま,がんばりまひょ.
少し前提を…テンプレートにはTeXとWordがあったのですが,もちろん私はTeX書きです.2段組で,フォントやレイアウトの指定はスタイルファイルによります.なので,フォントサイズを小さくしたり,余白や空行を減らすといった方法は,使えそうにありません.
全書き直しというわけではないので,まずは,バスの中で本を読んでいたのを,投稿した原稿に切り替えました.2度,通し読みし,どこの節で何を書いたかを思い出すとともに,不要そうな記述に,鉛筆で印をつけていきました.
分量を減らすための基本は:

  • 図表をなくし,言葉だけで説明する.
  • 図を統合する.
  • 図を縮小する*1
  • 参考文献を減らす.
  • 文中の無駄な修飾語を削除する.
  • 異なる節で同じことを書いていたら,一方を取り除く.
  • 節を統合する*2
  • 1〜2語で終わっている段落で,省略できる語句や,短い単語に置き換えられる単語を探す.

「この段落を削ったら,書きたかったことが書けなくなる」というのは,修正中に何度も思いました.しかし「この段落を削らなかったら,規定ページ数にならない」と,心を鬼にして,自分の原稿に手を加えました.
長い段落を短くする方法を,思いつきました.長い段落は,典型的には,topic sentence + supporting sentences + concluding sentenceからなるのですが,これを,topic sentence + supporting sentenceという2文に減らしてみました.supporting sentenceが複数形から単数形になっている点に注意です.英語でなくても,「問題点(1文),実施したこと(複数の文),解決できていることの確認(1文)」を「問題点(1文),解決策(1文)」に置き換える,とすれば,日本語の文章でも適用可能に思います.ともあれこうして,ヨーロッパを中心とする会議の参加者の方々にきちんと伝わるかは不明なので,あくまで「試案」ですが,短くしてから再調整を図ると,まあ悪くない段落になりました.
とはいえ,24時間×3週間*3もの時間を,この論文修正に費やすわけにはいきません.授業もあれば学生指導もあります.娘をあやしたり,妻のケアをしたりしないといけません.扁桃腺が腫れることだって,ありました.KIMONO PRINCESSは,X2の名曲だと思います*4.最後2つは冗談でして…
「印刷したもの」を手にとって検討する時間を,細切れにとりました.朝,0.5ページ読んだら,「ご飯,できたよ〜」の声がかかり,原稿をクリアファイルに戻して机の上に置き,階段を降りることも,何度かありました.ある程度書き込んだら,PCに向かって修正し,ちゃんと修正できているなら,原稿に赤丸を入れます.
原稿のファイル修正をしたのは,締切の数日前からですが,TeXコンパイルとプレビュをしていると,順調に,ページ数が減っていきました.ここでも,Subversionによる管理と,頻繁なコミットは不可欠です.
最終日の朝には,規定のページ数になっていたので,文献を1個追加し,最後に内容チェックと文法チェック*5をして,PDFファイルを作り,会議サイトでアップロード.参加登録をしたら,完了です!

*1:ある図については,フォントを少し大きくして,画像を保存し,「\includegraphics[scale=倍率]{画像.eps}」の倍率を下げました.

*2:節見出しと前後の空行は,意外と大きいのです.

*3:おお,久しぶりにかけ算を使った.むっちゃ無頓着派やし.

*4:http://twitter.com/takehikom/status/31298254742233088

*5:スペルチェックは,スペルの間違いしか教えてくれません.「名詞の単複」「冠詞(a/an/the/なし)」「主語と動詞の対応」「三単現のs」をチェックするいいソフトウェアを持っていないので,これらは目視に頼っています.