わさっきhb

大学(教育研究)とか ,親馬鹿とか,和歌山とか,とか,とか.

順序

いきなりですが問題です.

順序が必要なものを,理由をつけて答えてください.

さっそくですが解答です.3つ,思い浮かびました.

  • 硫酸の希釈
  • 議事録の参加者一覧
  • 九九

「硫酸の希釈」というのは,硫酸を希釈するとき,「水に硫酸を加える」か「硫酸に水を加える」か,順序を考慮して書き直すと「入れ物に水を入れて,そこに硫酸を注ぐ」か「入れ物に硫酸を入れて,そこに水を注ぐ」か,です.高校の化学の知識を思い出すよりも,Webで調べれば,「水に硫酸を加える」べきなのが分かります.一例:

複数の所属から,多くの(しかし各参加者を識別できる)人が参加して会議を実施し,自分が「議事録」を書くとなると,はじめに実施の日時と場所,そして参加者を押さえておく必要があります.席札がなく,ざっくばらんに各参加者が座ったら,まずは誰がどこに着席したのかを図にして,あとで議事録向けに直列化することになります*1.どんな順序で書くべきかは,議事録作成の慣習にもよりますが,五十音順でなければ,「所属ごと」「お客様が先」「同一所属では地位の高いものから順」は常識ではないかと思います*2

「九九」は…交換法則があり,例えば「にさんがろく(2×3=6)」と「さんにがろく(3×2=6)」のペアが挙げられるのですが,3の段の「さんにがろく」を言うときに,「にさんがろく」を思い出しているようでは,滑らかに言うことができません.3の段(に限りませんが)は,なぜそれぞれその値になるかを理解したら,暗唱においては交換法則や他の段などを意識することなく,「さんいちがさん,さんにがろく,さざんがく*3,…」と覚えておき,そして言えるようにならないといけないのです.

冒頭の問題は,かけ算を巡る論争の中で,一見どうでもよさそうな日常の行動の中にも順序があるよなあという,漫然とした思いを,言葉にしたものです.
論争を踏まえて,次に考えるべき問題は,これですかね:

順序が必要に見えて不要なものを,理由をつけて答えてください.

*1:参加予定者のリストを作っておき,在室ならチェックするだけという方法も考えられますが,その場合,事前にリストを作る手間,そしてリストにない人が来たときに議事録にどう記載するかといった問題が発生します.

*2:「議事録作成者は最後」というのは,どのくらい通じるのだろうか….

*3:「さざんがきゅう」だっけ? と思って調べると,wikipedia:九九を発見しました.ところでそこの掛け算九九の表は,Z型ではなくN型に読んでいかないといけないので,少々戸惑いました.