朝3時．
「あなた，起きて〜」
「…．あーはいはい」
「ミルク，作って」
「おっしゃ．ちょっと眠いが．どんだけ作るんや?」
「さきの子は，前によおけ飲ましたんで，80でええわ」
「ふ」
「あとの子は，100な」
「よし，この子らに対抗して，俺は110といこうか」
「なにそれ」
「百獣の王な」
「訳わからんわ」
「百獣の王っつったら，ライオンやないか」
「はよ作ってね」
「手は動かしとるよ」
野暮な解説：途中の「ふ」は，最初に「ン」が入り，少し長音になります．「ンふ」とか「ふー」とかだと別の意味になり得るので，あえて「ふ」だけにしました．小さいころから使っていた言い方で，面倒気味に「分かったよ」の意味を表すとき使います．
おことわり：今後，3人の娘を区別するときに，長女を「うえの子」，次女を（双子の先に生まれたほうなので）「さきの子」，三女を「あとの子」と呼ぶことがあります．ご承知おきください．
