Windows版のGnuPGの~/.gnupgは?
これまで,PGP利用に関するスクリーンショットは,Windows XP ModeでThunderbirdほかを起動し,撮っています.
というのは,XP ModeのホストになるWindows 7のほうではすでに,Cygwinを入れていて,gpg.exeもそっちを使っているためです.
さて,Windows版のGnuPGを使っていて,keyringがどこに保存されているかを調べてみたところ…上記XP Modeでは「C:\Documents and Settings\XPMUser\Application Data\gnupg」となることがわかりました.このパスのうち,XPMUserはユーザ名です.
なお,このフォルダに行き着くためには,フォルダ オプションの設定が必要です.エクスプローラを起動したら,メニューから ツール(T)>フォルダ オプション(O) を選びます.そして「表示」のタブを選択し,詳細設定の中で「隠しファイルおよび隠しフォルダを表示しない」ではなく「すべてのファイルとフォルダを表示する」にチェックがつくようにします*1.
文字化けポップアップ
ある日あるときある環境で,メールを暗号化して送ろうとして,うまくいきませんでした.
エラーのポップアップが出ますが,さっぱり読めません.
たぶん日本語メッセージで出力されているのですが,アプリケーション間の連携で,文字コードの同意がとれていないのでしょう.
GnuPGの出力を英語にできれば…と思って検索したところ,ヒントになるものが,見つかりました.
Windows Registry Editor Version 5.00 [HKEY_CURRENT_USER\Software\GNU\GnuPG] "HomeDir"="D:\\Documents and Settings\\ユーザ名\\Application Data\\GnuPG" "gpgProgram"="C:\\Program Files\\GnuPG\\gpg.exe" "Lang"="ja" "Installer Language"="1033"GnuPG コマンドライン版の使い方メモ
Langがja…言語が日本語…これを,Linuxの慣習の表記で書き換えたらどうでしょう.手順は次のとおりです.
鍵IDの設定
メールが暗号化して送れないという,上のエラーに対処しましょう.
「0x840627A6という鍵IDの(公開)鍵が存在しない」と読めます.
それで,これまでどおり,ThunderbirdのメニューでOpenPGPを開いて,あれこれやってみても…この鍵IDは,見当たりません.公開鍵サーバで検索しても,ないと返ってきます.
実はメニューの ツール(T)>アカウント設定(S) の中に,OpenPGPの設定があるのでした.
知らないうちに,鍵IDとして0x840627A6が指定されていました.何かのときに生成し,捨ててしまった鍵だったか….
鍵IDが書かれているすぐ右,「鍵の選択...」ボタンを押せば,使用できる鍵の一覧が出ます.公開鍵ではなく,鍵ペアの鍵IDが出ますので,凝った設定をしていなければ,一つだけです.そしてそれを選べばおしまいです.
XP Modeでリセット
Windows XP Modeで,復元に失敗することがありました.
まずは終了させます.それから,ホスト側(Windows 7)で,C:\Users\(自分のユーザ名)\AppData\Local\Microsoft\Windows Virtual PC\仮想マシン\Windows XP Mode.vsv というファイルを探し*3,削除します.これで,Windows XP Modeのアイコンをダブルクリックして起動し,復旧できました.
参考にしたもの:Windows XP Mode が、休止状態から復元できなくなった! : @jsakamoto