ある日の晩
「パパ,聞いてよ…」
「(PCのモニタに向かいながら)何や」
「こんだけ世話してんのに,『ママ,いや』とか『(ご近所の)○○ちゃんのママがいい』って言うてくんねんで,あの子」
「(マウスに手を伸ばしつつ)まあ,一時的には,そんなこと,あるんやないか」
「なによおもお!」
「(妻のほうを向き)『ママ,大好き』って言うてくれるときも,あるやろ」
翌朝
「パパ,とった〜」
「そら取るよ.家の誰かって,取るで.おもちゃを床に叩きつけてたら」
「パパ,いや〜」
「(おっと…)じゃあパパは,お前のこと,大好き〜」
「パパ,きらい〜」
「お前,大好き〜」
その後
「ほら,『パパ,きらいって言って,ごめんなさい』って言うんやで」
「パパ,きらいっていって,ごめんなさい」
「(近づきながら)ええよええよ,お前が何を言おうと,パパはお前のこと,ずっとずうっと大嫌いやからね.というタイミングで嘘を言うたらあかんか」
「あかんやろ(殴る)」