ホテルの朝食は,大広間で,バイキング形式でした.
我々は,だいたい部屋の真ん中をとりました.
「アースパーラぁガースーでー♪」
「お前,歌うまいな.お正月の歌に,アスパラガスを持ってきたか」
「…」
「言うてもその後,歌が続かんわな」
「アースパーラぁガースーでー♪」
「もうええからもうええから.そもそも食事中に歌とたらあかんねんからな!」
「…」
「ちょっと待て? 食材にアスパラガスってあったか…」
「この子,手に持ってんのは,フライドポテトやね」
「それがアスパラガスってか!!」
「パパのほうが声が大きい!」
「…すまん」
「きゃは!」