「さて,今日せんとあかんのはこんなところか.んでコミット,と」
「パパ〜,こっちきて〜」
「はいはい,行くよ行くよ」
「何や…て,えらいことになっとんなあ」
「この子,下ろして」
「はいよ…なんで,あとの子の本来の寝場所に,うえの子が寝っ転がってんねん」
「せやねん.広いところに移動して,鼻吸い器で吸い出してたら,この子がそこを気に入ってもて」
「きゃは!」
「きゃは!じゃありません」
「下ろした思たら,すぐベッドにのぼるんか」
「パパ,あっちの部屋に連れてってくれへん?」
「せやなあ…(脇をかかえて)行くぞ」
「いや,いや〜〜!!」
「いやなんかい」
「あとの子を定位置に戻すんで,ちょっと持っといてくれる?」
「うーん,そうしたいんやが,力を緩めるとまた,そこへ行きたがんねんな」
「どないかならへん?」
「せやなあ.ともかく,うえの子を持ち上げて,あっちのベッドにぶん投げて…」
「…」
「んで,あとの子の寝場所に,俺が寝っ転がってみるか」
「そうする!?」
「うえの子があきらめてくれたらええんやが…」
「あ〜,あ〜〜!!」
「泣き出したか,あかんな」
「そこ,あたしの〜!!」
「あなたのではありません!」
補足:うえの子(長女)は普段,おじいちゃんおばあちゃんと一緒にお休みしています.早起きして,俺・妻・さきの子(次女)・あとの子(三女)の寝間に来ます.さきの子とあとの子は,一つの(大人用の)ベッドの上で,横並びで寝ます.上の騒動の間,さきの子はマイペースに眠っておりました.