わさっきhb

大学(教育研究)とか ,親馬鹿とか,和歌山とか,とか,とか.

指導にも,学会発表にも

授業や研究室内の指導で,注意しないといけないと思っていることを列挙します.
なお,明示がなければ主語は「学習者」ですが,それぞれを問題意識として持っているのは,教員である私自身です.

  • 教わる前に,何を知っているだろうか.うまく学び始められるだろうか.
  • 教わった後に,何を学んだだろうか.それは意図通りだろうか.
  • そこで学んだことを,過去に学んだことと結びつけたり,日常のことに適用したりできるだろうか.矛盾するような事態において,うまく折り合いをつけて判断・行動できるだろうか.
  • 教わった内容を,どのようにして定着すればよいか.どんな問い(質,量,タイミングや順番にも注意しながら)に接すればよいか.
  • 先生がいないときに,学んだことを忘れても,容易に学び直せるだろうか.

なのですが,学会発表をする際の問題意識に,書き換えることができます.主語は発表者に変えています.

  • このスライドを提示する前に,聴く人は,何を知っているだろうか.スライドを見せて話したときに,きちんと理解してくれるだろうか.
  • このスライドの説明を終えた段階で,聴く人は,何を理解してもらっただろうか.それはこちらの意図通りだろうか.
  • そのスライドから知ることのできた知識を,前後のスライドの内容と結びつけたり,発表内外の問題解決に適用したりできるだろうか.矛盾するような事態において,うまく折り合いをつけられるだろうか.
  • スライドを用いて伝えたいメッセージを,どのようにして聴く人に印象づければよいか.どんな例題や事例(質,量,タイミングや順番にも注意しながら)を提示すればよいか.
  • 発表・質疑のあと,関心を持った人のために,適切な予稿(と参考文献)を配付または公表しているだろうか.