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学内研究助成に申請し,プレゼンし,落ちた

今月,学内でそれなりに時間をかけて行動していたのは,学内研究助成です.より正確には学部内で,さらに細かいことを言えば,その名称に「大学院」がついています.
学部内といっても,代表者が学部の教員であるという要件があるだけの話で,分担者として,他の部署や学外の教員・研究者をチームの中に入れるのは,了承を得ていれば,OKとなっています.
申請することになったのは,学内の先生の後押しによるところが大でした*1.そのほか,去年の6月は国際会議のカメラレディ原稿作成(10ページで投稿したのを2ページに),もう1年前は論文投稿の準備に時間をとっていたけれど,今月はそういった研究に関するタスクがなく*2,この申請が,自分の研究のこれまでを見直しこれからを切り拓く,良い機会になりそうと感じたというのもあります.
申請に当たり,お隣の研究室の先生に加わっていただくことにしました.アイデアを言うと,一つ,連想するキーワードを挙げられ,それを調査すると,その分野の研究が山ほどあることを知りました.あれこれ考えて文書化しましたが,結局,レッドオーシャンで闘うことを決意したわけです.ダメ路線でした.
某年月日,審査会のスケジュールと実施要領がメールで送られました.代表者が15分でプレゼンし,その後,審査される先生方からの質問に答えます.
審査会の前日に,別室で発表練習をしました.参加いただく先生のほか,その申請が通ったら一部は学生の研究テーマになるわけなので,研究室のM1と進学予定の4年の学生に呼びかけ,3人にも聞いてもらいました.事前に学生に聞いてもらうのは,私の3月・4月で書いた件以来です.
ある学生にストップウォッチを渡し,時間はスライド単位で計るよう,要望しました.話したいように話してみると,22分を超えました.当然,削らないといけないのですが,まずは前提条件や話の進め方など,充実が必要なところをチェックし,それから,削れるスライドや記述を探していきました.
あとで,スライドごとの時間を教えてもらいました.2分オーバー(これはスライド丸ごと消去)の次に時間がかかっているのが,1分39秒で,3枚ありました.1枚は意図的なもので,もう少し情報を増やしつつもコンパクトに話すよう心がけ,あとの2枚は内容の削減を試みました.ほかは,1枚1分前後が多数,1枚30秒前後がいくつかでした.
スライド1枚につき話す「時間」というのが,だいたい30秒間隔で分布していたわけです.知らないうちに,そのようにスライドを準備する癖ができていたとも言えますが,今にしてみるとその分,メリハリのないプレゼンだったかもしれません.
「採択されたら喜びをシェアし,不採択だったら俺の責任ということで,あとは頑張るゎ.立ち会ってくれてありがとう」と言って,別室での発表練習を終え,あとは自分との戦いです.当日の早朝に2回話すと,13分30秒前後.一つ例を増やし,大学に着いてからもう一度通しでしゃべっておきました.審査会でも,15分に鳴る2鈴というのは,鳴りませんでした.
とはいってもプレゼン,そして審査は,時間で決まるものではありません.内容です.そして採否を決定する側の,心を動かしたかどうかです.その結果は,タイトルに書いたとおりです.
最後に…審査会では,自分の番までの,他の先生のプレゼンを見ることができました.そうして見比べてみると,私の場合は

  • 自分がどんな関心を持ちどんな研究をしてきて → そこからどんな着想を得て → どういうプロジェクトチームを結成し → 実施(問題解決)することを計画した

という構成だったのですが,他の先生方は

  • 何を解決(実現)したいか → そのためには具体的に何をする必要があり → そこでプロジェクトチームを結成してどのように分担し進めるか

という流れであったように思います.これを目にしたのも,収穫の一つでした.

*1:期待に応えられず申し訳ないという気持ちも,今では,大です.

*2:授業が暇というわけではなく,今年も,担当科目(情報セキュリティ)では,プレゼン課題が進行中です.