ある朝
「ん? 来たかな」
「(ドアを開けて)……」
「おはようございます.やろ?」
「めん,めん,めん,めん…」
「何やなんや.セミの鳴き声か? それやったら,みん,みん,みん,みん,やで」
「めん,めん,めん,めん…」
「ちゃうんか.面! 胴! 小手! ってか.んなわけないよなあ」
「めん,めん,めん,めん…」
「もしかしたら,Memento moriって言いたいんか? もしそうやったら,深いなあ…」
「(寝間から)パパ,綿棒もってきて〜」
「何と! そういうことやったんか,了解.(うえの子の頭をなでながら)お前も苦労しとるのお*1」
またある朝
「来おったな」
「(ドアを開けて)はなすいき!」
「よっしゃわかった」
*1:野暮な解説:うえの子が朝,寝間へ行き(ふだん寝る場所は別),ママから「パパに,(さきの子・あとの子のために)綿棒を持って来るよう,言うてね」と言われ,それからパパの部屋に来たのでした.